- Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062634137
感想・レビュー・書評
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愛とか恋とかは曖昧すぎて、どうしてこうなったのか理由なんてないし、きっかけだって誰にも本人にも気付けない。だから悲しくはないけど寂しい。鷺沢さんらしいラブストーリーでした。
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香子のハルによって培われた強さ、やさしさが最後に2人の関係を終わらせる結果に至ってしまってるのがまた切ない。あんなに好きなのでなんで終わってしまうんだろう。前しか見ない人の本質、そこからはずされてしまうことがこんなに悲しいなんて想像してなかった。作品以外に解説も良かった。「このままのこの時を書く。」その短い時に至るまでこんなに素敵に書けるものなんだ。
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この本を読むと、大好きな人がいる生活を当たり前にしてはいけないなと思う。
大切な人をもっと大切にしよう。
失う前に。 -
12月のこの時期的に、
読むなら今かなと思って。
何故別れなきゃならないのだろう。
一緒に歩いてきた軌跡より、
新しい未来を作る相手を選択するというのか。
不条理な切なさが残った。
この別れは美しいと言えるのだろうが、
最後に醜いいさかいをしないことが美徳とも思えない。 -
一度開くと最後まで読みきってしまう。
一行ごとに一本ずつ色の違う糸が通っていき、一枚の布を織り上げていくように、話を描く。
治貴はほんとうにそれを望んでいたのか?
読み返して、そう思った。
(本文より)
綺麗だな。自分で言うのもなんだが、ほんとうにそう思った。
がむしゃらに働いて、緊張と一過性と信んじてる若いとき特有のむこうみずな程の自信が顔と体にあふれていると
そういうものが自分を綺麗に見せている、と鏡の中を見て、香子が呟く。
ずーっと忘れられないシーン。そう思えるほど、「暮らす」ことに一生懸命だったのに。
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小学生くらいで読んだ気がする。
ひたすら悲しくて悲しくて悲しい。
悲しい気持ちになった。
でもなんか忘れてないんだね。
もう一度読んだら変わるかな? -
むかーしに読んだ本。
おい!そんな結末かよ!って思った記憶がある。
でも結末までは良かった気もする。キレイな感じだった気がする。 -
最近はどちらかと言えばリアルな感じの小説ばかり読んでいたので、こういう話は久しぶりでよかった。
主人公が出会いから振り返ってる、苦しい結末に終わりそうな雰囲気がなんともいえなかった。
確かに、女にとって恋はクリスマスツリーみたいなとこあるよね。
うっすら涙が浮んだ一作。 -
とてもすらすらと読めました。微笑み、「頑張れ」と応援し、「良かった」と安心した所へ、最後の結末。
こんな事があって良いのでしょうか。そう思うのは私が私自身が強くない、強(コワ)いだけの人間だからでしょうか。いつか冷静に読み返せる強い人間になりたいです。でも、心にはとても残ったいい話です。映画にもなっているらしいので、機会があれば見てみたいです。