地下鉄に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5989
感想 : 720
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645973

感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎さんの本を読んでいると、なんの変哲もない文章なのにパズルをはめていくような気持ちよさを味わいますね!だいすきだー

    ラスト、というよりもそれまでの旅が素敵で素敵で。
    浅田さんの描く男の人は本当に格好よいです。薄汚れた服の中身は粋で健康的で、読む側も前向きで爽やかな気持ちになります。
    大好きですが他の浅田作品との兼ね合いで星よっつ!

  • SFというよりヒューマンドラマに重きを置いた作品だが、それでもタイムスリップの設定の雑さが気になった。
    リアルタイムであの時代を体感してきた世代にとってはノスタルジーが感じられてより良いのだろう。
    そういった思いを抱けなかった自分でも、ここに描かれる親子愛、愛人との絡みはとても切なく感じられた。

  • 感涙。銀座線の狭苦しさや空調の効きの悪ささえ愛しく思えてくる。メトロに乗って、俺も頑張らねば、半蔵門線だけど…。

  • 地下鉄を舞台に現代・過去を行き来し、
    兄の自殺の真実、ワンマンで反抗を続けてきた父の真の姿を、
    目の当たりにした小沼真次は、何を思い、どこにたどり着くのか?

    現実的にはあり得ないが、あったら素敵な内容。
    最終的にはすごく悲しい物語であったが、読んで良かったと思える内容。

    さすが浅田作品といったところで、実に安心して読める。
    映像化されたものも見たいと思う。

  • 映画も見ました。
    映画を見てからだったので景色やキャラクターなどイメージしやすかったのもあるかもしれないけど、本だとさらに感動ですね。

  • 映画が先でしたが、あのSFみたいな部分が小説ではどうなっているのだろう?
    と思い読んでみましたが
    映画以上!!

    原作って、本当にいいもんですね〜

  • 地下鉄を歩いているとタイムスリップして、自分の父親の過去を垣間見る。
    その話の流れがさすが浅田次郎、うまい!
    えー、そんな!!(悲)、(笑)、(驚)いろんなバージョンがちりばめられている。

  • 切ない。
    あまりにも切な過ぎるラスト。

    もっぱら小説はミステリしか読まない私ですが
    本作は読んで良かったと思いました。
    しかしこんなに余韻が残るなんて。

  • 今さらでしょうが・・・
    私は先に映画をTVで見てしまいましたが、読んでみても良かったです。
    読み終えて・・・
    田舎に残してきた両親に会いたくなりました。

  • 人が思う過去の出来事とか、関わった人の印象って、一部分しか記憶されないものなのだろうね。
    この小説の場合、父親のことを毛嫌いして嫌な思いしか残っていない。
    そして、地下鉄に乗って過去へ戻るうちに父の一生を知ることになる。

    タイムスリップものは、私は好きです。

    序盤の家族崩壊や憎しみみたいな話から、過去に戻るたびにどんどん引き込まれていき、なんとも言えない愛を感じ胸が熱くなっていきました。


著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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