倒錯の死角 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 823
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646901

感想・レビュー・書評

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  • 確かにトリックの発想は斬新だけど、無理やり感が否めない。リアリティには欠けますね。

  • 覗き覗かれ…日記起点に視点があれこれ変わり、読んでる方は思考を振り回される。最後の落とし方がこれまたびっくり。全ての事件が解決して、ミステリーとしてはすっきり。

  • 作者の叙述トリックは好きなのだが、ちょっと作者の本を読み過ぎたかな。。
    どの作品も似たような話の進み方、畳み方な気がしてしまう。これを機にちょっと離れようと思った。

  • ストーリーの展開は面白かったが、叙述トリックとはいえ、無理が有りすぎな気がする。
    高野広志がなぜ一年後にここに居る?

  • アルコール中毒で入院経験のある翻訳家、同じくアルコール中毒で入院していた窃盗常習犯、旅行会社に務める新人女子社員、この三人で視点を変えて語られていき、三人が交錯するストーリーは面白く、リーダビリティーが高い。叙述トリックで有名な作者なので、騙されないように注意しながら読んだが、トリックを見抜くには手掛かりが不足しており、設定にもいささか無理があり、真相自体はそれほど面白いとは感じられなかった。また、最後に袋綴じがあるのだが、その内容を読むとわざわざ袋綴じにする必要があるとは思えなかった。

    (ネタバレ)
    大沢芳男が清水ミサ子を若いOLに間違えたり、清水ミサ子が真弓と同じことを繰り返すという設定には無理があると感じた(大沢芳男も清水ミサ子も、精神的に異常であったということだとは思うが)。
    真相を読んで、大きな疑問がある。
    高野広志は、前年の9月30日、真弓を殺すために201号室にやってきたわけだが、次の年の同じ9月30日に201号室にやってきた理由がわからない。
    どういう理由で、次の年の同じ9月30日に、高野広志は201号室にやってきたのだろうか?

  • 2017年26冊目。
    叙述トリックは好きだけど、これは今まで読んだどの叙述トリックものとも違う作品。最後の最後まで面白かった。
    ただ、主にランチ休憩中に読んでたから色々辛かった・・。
    個人的にはオススメミステリー作品に入るけど、これは好き嫌いがわかれそうかも。

  • そのままでも立派なサスペンスが、後半の展開でそれぞれの狂気が浮き彫りになって、さらに混迷化していく。

  • 叙述トリックだと知りながら読んだが、いまいちラストのやられた!感はなかった。かといってトリックに気づいてたかといわれるとそうではないのだけれども。設定や語の進み方に無理があるのではないかと思った。

  • 倒錯のロンドがイマイチだったのですが、たまたまイマイチだっただけかもしれないので、もう1作読んでみたけどやっぱりイマイチだった。

  • 期待し過ぎた。真相はXXがXのXXのXXにXXしていたという現実離れした結果で意外だったか、腑に落ちなかった。最後に幻想だったと明かされるが、大沢の鬼畜ぶりは物凄く腹が立った。作者の展開のうまさゆえだと思う。よくこんな話が書けると感心した。作者の他の作品も読んでみたいと思う。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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