狐罠 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062648547

感想・レビュー・書評

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  • k_22)冬狐堂シリーズの第一弾。前回読んだのは短編集でしたが、こちらは長編もの。かなりぶ厚い1冊。
    ミステリーだけに続きが気になって、でも、なかなか読み進めなくて、結局、最後は夜更かししてしまった。骨董の話はやはり興味深くて好きです。読み応えのある一冊。

  • 「目利き殺し」!! ハードボイルド女旗師・冬狐堂シリーズ第一弾。

  • 旗師(店舗を持たない骨董商)宇佐美陶子シリーズ。
    贋作と殺人、2つの謎が絡むミステリ。
    海千山千のご老体ひしめく骨董界でやり手ビジネスマンばりに1人で世間を渡る主人公・陶子がかっこよくて好き。

  • 「旗師」宇佐見陶子シリーズ第一作めの作品です。店舗を持たないで自分の鑑定眼を頼りに骨董を商うのが旗師。骨董の世界で生きてきた、陶子は、同業の橘薫堂から唐様切子紺碧茶碗。それは、贋作だった。
    陶子は、プロを騙す「目利き殺し」をされてしまったのだ。橘薫堂は、同業の間でも良い噂が無いが経営手腕はなかなかのもの。騙された陶子は、逆に「目利き殺し」を仕掛けようとする。「目利き殺し」の準備を始めてると橘薫堂の外商・田倉俊子の遺体が発見された。殺人事件に巻き込まれながら、「目利き殺し」をする陶子。橘薫堂の過去とは?殺人事件の真相は?骨董の世界の、古美術ミステリーであります。

    これは、なかなか面白かったです。骨董の世界を垣間見た気がしますよ。

  • 旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子が主人公の古美術ミステリ。考察・掘り下げが深く、ちょっとだけ詳しくなれる作品。

  • ここしばらくずぅーっと北森鴻作品を読み通しでした(笑)
    私にとって「或る1人の作家さんの作品」という理由で複数作読むことは珍しいです。それくらいこの人の作品は好きってことかな〜‥、一応。

    この本は、長編なんだけど題材とか設定が読む以前から既に面白い!と思った。
    他の短編(連作系)に比べると軽い‥というか、私的にはハードボイルドな臭いも感じられて(笑)楽しく読めた1册でした。

  • 2007/11/18読了

  • 2007.10.24読了

  • 骨董世界が新鮮。コネタが多い話は楽しい。

  • 冬狐堂シリーズ一冊目。<br>
    「旗師」宇佐見陶子を主人公とした、古美術の世界での騙し合いを描いた推理小説。<br>
    博物館学芸員の資格を持ちつつ専門知識のない私にとっては(最低)難しい世界だが、非常に興味深い。<br>
    贋作、というテーマで実に緻密な化かし合いをする、ぞくりとした鋭さのある作品。<br>

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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