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- Amazon.co.jp ・本 (800ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062732673
感想・レビュー・書評
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透明な季節:戦時下だからこそ納得できる動機とトリックという趣向は非常に良かった。伏線もちゃんと張ってあって、いつもの梶龍雄作品を読む楽しみを味わえる。まあちょっとミステリ的には普通かなぁ、という印象だけど。
ただ、それ以上に戦時下の少年の心の動きとか、次第に逼迫してくる状況といった描写は素晴らしく、その点ではかなり評価できると思う。
時をきざむ潮:文章のリズムとか、山村の不思議で奇妙な信仰といったところは本当に面白いのだけど、やはり自分としてはミステリを期待して呼んでしまうので、その点から見ると弱い。個人的には微妙。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「透明な季節」―戦時下の旧制中学校で起きた殺人事件。時代背景と少年の恋の絡まり具合の雰囲気が良い。
「時をきざむ潮」―連綿たる民俗的な幻想と昭和の荒々しい品の無さが混在。著者は『聖域』のモデル。読み終わるまで気付かなかった… -
江戸川乱歩賞
(収録作品)「透明な季節」梶龍雄(1977/23回)/「時をきざむ潮」藤本泉(1977/23回)
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