マークスの山(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734912

感想・レビュー・書評

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  • 警察小説として読んでもいいし、山を登る者たちの物語として読んでもいい、心に闇を抱える者を描いたサスペンスと読んでもいい。主人公をはじめとする登場人物たちの視界や心の動きが細かく描写されていて、社会の中で個々の人間がいかに葛藤しながら人生を全うしようとしているのかを、深く知ることができるだろう。

  • 合田刑事シリーズ、今頃読んでみる。穴だらけの解答用紙、犯人は最初から分かり繋がりも段々見えてきて穴が少しづつ埋まるのが面白い。でもまだ何も分からない、下巻に続く。

  • タイミングが悪いのか、挫折しました。。。

  • テレビドラマを観て10年ぶりくらいに読みかえしました。
    やはりあのころの高村薫さんは凄いですね。
    いわゆる高村節の爆発、圧倒的なリズム感。
    直木賞が軽くみえる受賞作は後にも先にも「マークスの山」だけでしょう。

  • 高村薫の合田刑事シリーズは結構好きで、照柿やレディージョーカーなども読んでいますが、本作も単行本版は十数年前に読んでいます。高村薫は文庫版にする際に、かなり加筆修正すると聞いていますが、やや説明が詳しくなっているかも…。久々なので違いはよくわからないですけどね。

  • ずっと積読本だったのが、『レディージョカー』ドラマ化というのを見て思い出して、どうせなら読んでみようと思ってみたものの…何というか読みにくい。説明が多いのか、丁寧なのか…とにかくなかなか話が進まない。刑事のあだ名とかいいからさぁと思ってしまった。
    下巻でおもしろくなることを期待。

  • 警察小説の中では硬い印象。主人公の人間臭さや生活感の描写も必要最小限に抑えられてて、息抜きできる場所を持たない作品に思えた。これってギャグかしらと思える箇所を1こだけ見つけたけど、私の思い過ごしかな。

  • 以前、新聞のコラムで著者の文体に惹かれ、また登山にも興味があったため今回手にした。

    この作品は情景描写が非常に緻密で、現場に居合わせているような感覚が楽しめた。
    ただ、文章が硬いため読んでいて多少疲れが溜まる。

  • うーん。女性が書いたとは思えないほどハードボイルドっぽい小説だわ。
    すごいね。
    読み応え大有りだね~。


    直木賞だけじゃなくて
    「このミステリーがすごい!」第一位も獲得してるんだよね~。

    でもさ~、結局、最後マークスは死んで発見されたでしょ~。
    物語としては当然の結末だけどさ、
    警察としては、これって最悪の結末じゃな~い?
    何の供述も裏づけのないんだからね~。
    んー。ってちょっと思ってしまった。。。。
    ちょっと宮崎ちっくな犯人だよね~。

  • 力作!

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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