月は幽咽のデバイス (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4151
感想 : 292
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736985

感想・レビュー・書評

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  • 曖昧

  • 最初の頃は「S&Mシリーズがまだ恋しいなぁ」なんて思いつつ読み進めていたVシリーズですが、3作目ともなると流石に少しずつ彼らに慣れてきました。
    ただやっぱりキャラクターといい内容といい遥かに濃い作品が多くて読んだ後にすっごく疲れる!
    これは私だけなのでしょうか。

    今回の話は何というか……「悪者が誰もいない話」にカウントしてもいいのでしょうか。
    いや、紅子さんが語ったことが真実であるならばそうなるのでしょう。
    けれど今回の話に関しては論理に隙間があるというか、肝心の部分を誰かの口から聞くことがもう出来ない為にそれとは違うパターンもあるのでは?と思ってしまう展開というか……。
    ほんのちょっとだけそこが腑に落ちない終わり方でした。

    そして話が進むにつれて登場人物の人間関係も微妙に変わり始めている感じが……。
    特に保呂草さん、私は最早あなたがいい人なのか悪い人なのか判断することが出来ないよ……どうなっているの……。
    4人の関係が今微妙な均衡になっている気がするので、悪い方向に向かわなければいいなぁとひたすら願っています。

    そしてこのシリーズ、ひょっとして普通の名字の人こそが普通の感覚を持っている貴重な人材なのだろうかと思ったりして。

  • なんじゃそりゃって感じだけど、このシリーズでは今のところ一番好き。

  • これは現実か、夢か…
    物語なのだけど。

  • 1ヶ月前くらいに読み終わったけどあんまり内容覚えてないし、うーん…という感じだった気がする
    Vシリーズ自体が好みじゃないのかな?

  • トリックと言うか、仕掛けが大胆!
    密室の謎、不可解な現場…一体どうやって?って思ったら、なるほどなぁ。
    Vシリーズは何となく混沌とした設定と言うか、雰囲気と言うか。
    ぶっ飛んだキャラが多いから(笑)。
    キャラクター(特に大人たち)がミステリアス過ぎて何か隠してないかと疑ってしまったりしちゃう。
    小鳥遊くんや紫子さんの真っ直ぐさに癒されるなぁ。

  • トリック的には森ミステリーらしいものだった。狼男は謎。

    結局のところ、動機が複雑に絡み合っている(というか、もはや別の物語?)せいで、解決編がいつも以上にサラッとしすぎた感じになった。大きなミスリードがあるわけでもないけど、かといって解決編がサラッとしてると余計に低空飛行に見えてしまう。

    あと、お腹空いたからって食べてる彼らの行動はもはや人ではない気がしてならない(笑)

  • 登場人物の名前が独特
    人の名前を覚えるのが苦手な私には名前と人物像がリンクするのに時間がかかってしまった

  • 事件の真相より、保呂草さんのことが分かってきたことが面白かった

  • Vシリーズ第3弾。

    紅子、保呂草と阿漕荘の面々が遭遇する凄惨な事件。ミステリとしては、なんとなく曖昧なまま。私が読み取れていないだけかもしれないけど、消化不良というか、モヤモヤしたものが残った。

    保呂草は胡散臭いし、練無は良いとしても、紫子はガサツでやっぱり好きになれないけど、紅子の魅力と、林や七夏との駆け引きがなかなかの見どころ。

    それでもなんだかんだシリーズ制覇を目指して読み続けるんだろうな〜。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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