発火点 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751995

感想・レビュー・書評

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  • やっと読み終えました。ボチボチ面白かったです。
    でも、なんかすっきりしないラストで・・・結局プロポーズしたのは靖代?美奈実ちゃんって?作者の意図が読み取れなかった・・・

  • 子どもの頃に父親が友人に殺された主人公。こっちは世間の好奇の目や同情に反発して、わかりやすくグレてるんですけど。ちょっと強引な展開という気がしないでもない。

  • う〜ん、おもしろくな〜い。

    いまいち何が言いたいのか分かりませんでした。
    途中でやめようと思いましたが、もしや、何かどんでん返しが?って期待してたけど・・・・。

    どれも中途半端?
    なぜ?って動機が結局最後まで分からないですね。
    終わり方にも納得できない!

  • 父親を殺された主人公の葛藤の話、です。
    暗いです、非常に暗いです。
    主人公が動き出すまで、殺されるまでの過去と
    殺されて成人した現在が交互に話が進みます。

    こう考えるだろう、素直になれないだろう、隠したいだろうという
    心の動きは理解できるのですが、話が暗すぎて微妙に飛ばし読み(笑)
    文章は読みやすかったので、もしも読もうと思われた際には
    落ち込んでいるような暗い時以外がいいと思います。

  • 前半は主人公の世間に対する反発ばかりでちょっと気が滅入る。
    後半は展開が早くなって、最後の言葉で前向きに終われた感じ。

  • 主人公杉本敦也は12歳の夏、父を殺される。父を殺したのは父の旧友。
    殺された理由もわからず、そして肉親が殺されたという周りの好奇の
    目にさらされ、それに抗いながら21歳をむかえた9年間。
    世間に背を向け、進学を拒み、仕事も長続きせず、世間からの白い目
    と同情に直情的なまでに反発する短絡的な若者。

    そんな彼に父親を殺害した男が服役を終え仮出所すると雑誌記者
    が知らせてくる。ここから物語りは急にスピードが増していく。

    父はなぜ殺されなければならなかったのか…
    この事実を探るために、9年間の過去を清算するために彼は動き出す。

    この物語の前半は読んでいて腹立たしいほど身勝手な主人公が目立つ。
    しかし、父親と似ている自分を発見すること、恋愛すること、挫折す
    ることを経て人間的に成長していく様が描かれている。

    さて、この物語、少し長いです。
    被害者の心理とはこんなものなのか…と思わせなくもないですが読ん
    でいて、特に前半は食傷気味というか・・・。

    一方後半はというと、人間的に成長していくスピードが速すぎて…
    これだけひねくれた育ち方をしてきた人間がこんなに急成長できるも
    のなのか、すこし違和感というか都合がよすぎるような気がしました。

    結局、『真相は藪の中』というか読者に下駄を預けたような表現にな
    っていてもやもやぁっとしてしまいました。

    読んでいて
    加害者を家族に持つという視点でかかれた『手紙/東野圭吾著』を思
    い出しました。

    お勧め度:★★☆☆☆
    ちょっと辛口かも、です。

  • 一応・・・ミステリー?
    すごい好き嫌いが分かれそうですなぁ。
    (がっつりミステリーを読みたかったぶつとしては×)

    一言感想を言うなら、


    どっち?!


    ・・・って感じでしょうか。

  • 時間があれば。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。2008/1/11~2008/2/9東京に向かう新幹線内で読了。12歳の夏に父親を殺された主人公が9年後その原因を探りながら成長する物語。最後は泣かせる。真保さんの心理描写が秀逸である

  • 十二歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に一人で生きてきた。親を殺された者を見る、好奇の視線に抗うように。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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