- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062756457
作品紹介・あらすじ
1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる…。翠の苦悩が胸を打つ「色」シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
-
今回は、耳がとてもよい翠(みどり)が主人公。舞台から、名器のバイオリンがなくなった。さて、どうやって解決するのか?なんでこんな事件が起きたのか?
誰が犯人?どうしてこうなった?ワクワクしながら読み進められました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色シリーズ第四弾。本作は翠が主役。とはいえ、色シリーズ全般にいえることですが、やはり青山の推理なしでは事件の真相にはいきつかないですね。ST5人の中では唯一、青山だけが心理学の専門=生身の人間を相手にする分野を手掛けていることが影響しているのでしょう。
本作でもバイオリンや密室に隠されたトリックを見抜くのに青山の推理は欠かせませんでしたね。一方の翠はというと、持ち前の聴力をいかして事件の真相に迫ろうとします。事件の関係者として登場する指揮者・辛島は翠と同じ能力の持ち主であり、特殊な能力をもった二人の対峙は見どころの一つかなと思います。
また菊川警部補と青山がクラシックを通じて意気投合するシーンもおもしろかったです。よもやこんな展開があろうとは、これまでのシリーズの流れからは想像もできませんでした。 -
今野敏さんといい中山七里さんといい、クラッシックの楽曲を言葉で表現する天才ぶりに感動する。この本につられて改めてメンデルスゾーンとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を聴いた。やっぱりいい!
-
トリックと謎解きみたいなのは置いとくとして、スピード感とストーリー展開は面白い。
-
面白かった。
でも菊川刑事がクラシックファンって 全くイメージじゃないんですけど…笑。ほんとイメージ狂った。
菊川ファンとしては なんだかなぁ。
翠と辛島 同じ世界に住むふたり。
気が休まらない世界だろうなぁ。
同じ世界で 何か生まれるのかと思ったら 違ったね。
特別な能力が無い方が 人は生きやすいのかもしれないな。 -
ストラディバリウス盗難事件。コンサートホールで偽物にすり替えられたのだ。出動したSTの一人、翠の傑出した聴覚に指揮者・辛島はなぜか興味を示す。捜査が難航する中、遂に密室殺人で犠牲者が出てしまう。翠、そしてSTは、真相を探りあてられるのか!?最強チーム警察小説「色」シリーズ第4弾。
-
消えたヴァイオリンの謎。青山と菊川がクラッシック好きで意気投合するとは思わなかった。プラチナチケットのコンサートチケットを手に入れられる百合根のお父さんは結局何者だったのか?後半のコンサート場面はメンデルスゾーンとチャイコフスキーの曲解説のようでこの二曲を聴きながら読みたかった。
-
【あらすじ】
あるコンサートの目玉であった高価なストラディバリウスが盗まれ、その操作にST班が駆り出されることになった。
チームの紅一点、結城翠の様子がいつもと違うことが気になる百合根だったが、捜査に進展が見られないまま、殺人事件が起こってしまい———。
【感想】
STシリーズ、久々だったのでタイトルにある色の意味も忘れていました(^^;;
チームのメンバーの名前に色の文字が入っているんですね。
殺人事件から始まらないのも新鮮、楽器が題材というのも新鮮でした。
が、今野敏さんの文章は、軽くなく、かといって重すぎもせず、やはり読みやすいので、あっという間にその世界に入り込めます。
しばらくミステリ系以外の本を中心に読んでいたので、久々のミステリとして読むのにも、ちょうど良い厚さとストーリーでした。
今野敏さんの作品をこれから読むという方の入門編としてもこのシリーズはいいと思います。 -
ST翠が活躍する。
聴覚が優れすぎている翠が、同じような境遇のオーケストラ指揮者と心を通わせる。
いつもと違う展開になるかと思いきや、そうではなかった。
事件は心理学者の青山が解く。