- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062758062
感想・レビュー・書評
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博多産まれの博多育ちの21歳の女子大生、名古屋産まれで名古屋嫌いの24歳のサラリ-マンが躁と鬱病で入院した病院を脱走しオンボロ車で九州各地を「糸の切れた凧」のように指宿まで逃亡する。彼女が使う博多弁がなかなか面白いし自分の住んでる町が出てくるのもいいもんだ。
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2011/9/4読了
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精神病院から逃げ出した男女二人がピーズを聞きながら九州を縦断する逃避行。
そんな設定を思いついただけで、もうほとんど全ては決まっていたのだと思う。
それに負けないニュートラルな語り口がまたとてもいい。
意味なんて重力から自由な軽さ。
まるで主人公ふたりの関係のような。
そして、恐ろしいほどリアルな九州弁を読みながら、自分も「ふるさとをこんなにも複雑な仕方で愛してる」ことを思い出した。
「日が暮れても彼女と歩いてた」が好きな人や、九州出身の人や、日々逃げてばかりだけど、すべてを振り切る一歩を踏み出せない人は、ぜひ読んでみてください。
続いてく日々が少し軽くなるから。
たぶん。 -
ピーズの曲が引用されてるってことで読んでみました。
風景の描写がとても具体的なので、九州に行ってみたくなりました。
「ゆたー」という方言がとてもいい言葉だと思った。
「ゆたー」と感じる瞬間を大事にしたいと思った。
ピーズの歌詞はやっぱすごいな。
本当にどーしょもなくなってる自分を、ぶっきらぼうだけどやさしい、だけどぶっきらぼうな、そうゆう言葉で救ってくれる。
小説や映画に引用したくなるのわかる。 -
解説:渡部直己
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何だか悲しい話だな。どこまで逃げられるんだろう。
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序盤はとてもおもしろかったけどちょっとダレた。
ピーズ好きなので「おっ」となった。 -
精神疾患を持つ男女二人組が精神病院から逃亡するおはなし。
男は軽いうつで、女は躁状態。
九州各地を逃亡…というか旅行するのですが、二人の雰囲気がなんか好きです。
ただ、精神疾患を持つという状態がなんか薄い。少し思考がおかしな健常者二人組って感じです。
昔旅行で行った九州の景色が思い浮かぶので何度か読み直したくなる小説でした。 -
課題図書。何かから逃げるのって面倒くさい
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積読していたもの。
精神疾患のある男女が九州を旅する話。阿蘇にいきたくなる。