ブラックペアン1988(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765268

感想・レビュー・書評

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  • なぜ佐伯教授は体内に器具を残したままにしたのか。

    その謎が明らかになる時がやってくる。

  • 世良に渡海が突きつけた死一歩手前の状況。スナイプの取扱いミスも、術中死という忌避すべき医療現場の問題を意識させられる。カタストロフは最終章。渡海の怨念が佐伯教授を貶める行動に出たところで、表題となったブラックペアンの真の意味が知らされる。巻末の対談の中で、ノンフィクションでは素通りしてしまう内容でも、小説にすることで感情移入ができ、医療問題が他人事ではなく理解できるという著者の考えに共感。

  • 佐伯教授が保身の為にミスを隠蔽したと思っていたけれど、実は…。最後のドキドキ疾走感は素晴らしかったです。出来れば渡海先生にはどこかで活躍して欲しいなぁと思いました。

  • 読む順番、間違えちゃったな……(´ェ`)ン-…
    「ケルベロスの肖像」って、完全に本書の後日談というか続編じゃん(>_<)
    あっちを先に読んじゃったから、後半の展開はぜんぶ分かってた(>_<)
    出版社の敷居をまたいでの、作品世界のクロスオーバーは面白い試みだと思うんだけどね(´ェ`)ン-…
    本書に関しては、宝島社から「バチスタ」外伝として出したほうがよかった、かな?(´ェ`)ン-…


    作品そのものは面白かったよ( ´ ▽ ` )ノ
    文字通り命をかけた修羅場の連続で、臭すぎるセリフもお医者さんだからこそ言えるもの( ´ ▽ ` )ノ
    現場の本音がたっぷり盛り込まれていて、「読むER」ぽい雰囲気が味わえた( ´ ▽ ` )ノ
    バチスタなんかと比べるとシリアス度が高くて、最初は戸惑ったけど( ´ ▽ ` )ノ
    ナースとのトトロデートシーンは、なんか他の部分と整合がとれてないし、大した必要性もなかったから、切っても良かったかな( ´ ▽ ` )ノ

    本書を読んでから「ひかりの剣」における高科権太のセリフを思い起こすと、その重みが初めて実感をもって感じられた( ´ ▽ ` )ノ

    巻末の対談は、散漫で本書の内容にもあんまり関係ないし、いらなかったかな( ´ ▽ ` )ノ
    仮面ライダースカルの名前が出てきたのには驚いたけど( ´ ▽ ` )ノ
    そういえば、海渡(海堂の分身?)って、エグゼイドの無免許医・大我っぽいね( ´ ▽ ` )ノ

    2017/03/27

  • 佐伯教授のうろたえるな小僧ども感やばい。かっこよかった。最後のオペシーンにはしびれました。医療ミステリというと、大体悪い医者っていうのが出てくるけど、この物語に悪い医師はいなかったように思います。方向性は違えど、患者を救いたいという気持ちは一緒なんだなと。渡海への誤解を解くシーンには、じわりと来てしまった。

  • 【内容】
    上巻につづいての下巻。ブラックペアンとは何をいみするのか。
    【得たもの?やってみること】
    特になし
    【感想】
    最後の方では、どんでん返しがあって、圧巻。
    ブラックペアンの意味が分かるとき。
    各キャラクターがかっこいい。しかし、もう少し前に和解というか認識の違いを合わせられなかったのかとは思ってしまう。

  • 東城大学の一連のストーリーの原点がここに在りか。海堂さんの小説読み出したら「止まらない、止められない」

  • (2010より転載)
    下巻で、急に展開が速くなった気がします。
    緊迫感があって、「バチスタ」シリーズのお役人とのいやぁなやり取りより、全体的に好きかなと思いました。
    巻末の対談が何気におもしろかった…かも。
    2010.7.25~7.26読了

  • 結末へ向かって海棠の世界へ引きずりこまれました
    どんでん返しのどんでん返し スリリングで面白かった
    ただ医療の世界で人体が物として扱われているようで怖い
    医療ミスは素人には判断がつかず殺人と見分けがつきません
    その医者の初めての手術に提供される患者は不幸?
    天皇陛下の主治医に1年坊主がなる事は決して無いでしょうに

  • 高階さんの若いころって、面白い。
    このごろメディアでよく見かける吉川晃司さんの解説も!

    内容の話ではないが、いつも思っていたこと。
    海道さんのシリーズなんで薄い本に上下巻分けちゃうんだろう。かえってメンドクサイ・・と思っていたら新装版とかいって統合されているのも出たのですね。最初からそうしなさい、と突っ込みたくなる。

  • 医者のリアルな側面が垣間見える。人と人が誤解をするのは容易く、和解をするのは難しい

  • 2009

  • ブラックペアンは目印のペアンなのかとばかり思っていましたがこんな仕掛けがあるなんてびっくりしました。佐伯教授が人でなしでなくてよかったです。佐伯教授をはじめ、小天狗こと高階先生と世良先生、そして渡海先生のキャラが確立されていておもしろいし、速水先生、田口先生、島津先生の3人が既にいい味出してます。田口先生の外科嫌いの原因は絶対世良先生のせいだなーって思いました。

  • スピーディな展開が面白い。若き三人も…

  • なにしろ海堂作品はキャラがめさめさ立ちまくってる。どのキャラもすんなり立ってる。そこがすごい。告知の問題とか少ない枚数で今回もてんこ盛りでした。ブラックペアンの秘密まで、読まされたなぁ一気に。それにしてもこの枚数で上下巻は・・・読書メーターで読了数稼いでるみたいになっちゃうよ!って1冊にまとめた新刊でてたのね。。

  • スピード感があり、世良、高階、渡海の思いが丁寧に書かれていて面白い。最後の佐伯教授が腹腔内に残したペアンをとるときの話は、なぞを残しつつも、その謎を早く知りたい気持ちにさせつつ、佐伯教授に許可をもらわずに高階と渡海でオペをするかの息詰まるやりとりに臨場感をもたせ、その様子をイメージするためにゆっくり読みたい気持ちとを同時に感じた。

  • 物語が終盤に入って、一気に話が進みます。
    佐伯教授がいい医者でよかった。

  • バチスタシリーズにはまって、関連する他の作品も読んでいます。
    どの作品も面白いですが、この作品も非常に面白かったです。
    佐伯教授がいい人で良かった。渡海さんはずっと誤解を抱いたままで、残念ですね。もっと違った医者になっていたかも。
    本編で活躍する人物の若かりし日が見れて面白かったです。

  • チームバチスタの20年前ぐらいの話。
    悪役に近い病院長の若いころを描いており、こんな時代もあったのか、と本ストーリーのキャラクターとの乖離に驚く。

  • 下巻です。
    短いし読みやすいのであっという間に読み終わりました。

    手術シーンが何度かありましたが、どれも緊迫してました。
    なんとなく嫌な奴っぽい印象だった佐伯教授が思いのほかかっこよかったです。
    渡海先生の去り際も素敵ですね。
    高階さんは白鳥さんと仲良いのが何となくわかるなーっていう性格でした。

    もちろんブラックペアンに関するところもよかったのですが、私的に1番おもしろかったのは、まだ医学生の3人の性格がこの時点でもよく分かるところです。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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