書物狩人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 229
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766432

感想・レビュー・書評

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  • たった1冊の本が、国際政治を動かすことがある。宗教団体の正統性を脅かすことがある。歴史の通説を覆すことがある。
    そんな秘密をはらんだ本を、依頼を受けて、命をかけて手に入れる。それが書物狩人の仕事。
    1冊の本を巡って、様々な国の、人の思惑が交差する。

    とにかく説得力がある。ノンフィクションとフィクションの混ぜ方が絶妙で、どんどん引き込まれてしまう。1冊の本が持つ力の大きさに、驚いて、少し怖くなる。
    歴史ミステリー&本好きにはたまらない作品。
    続編も出ているみたいだからこれは読まなくちゃ!今でさえ読みたい本が山のようにあるのに、また増えてしまった。

  • 古書を巡る短編集。

    現代に伝わってはいけない真実が
    書かれている古書を合法・非合法問わず
    手に入れる『書物狩人』が主役のお話しです。

    全て短編で読みやすく
    色んな古書の話しや伝説も書かれていて
    ミステリーとしてだけでなく楽しめました。

    古書を巡る駆け引きが面白い!!

  • 2011/10/20 Amazonより届く。
    2014/7/1〜7/3

    メフィスト掲載時に気に入っていた作品。
    書物狩人(ルシャスール)と名乗る半井優一。裏の世界で歴史を揺るがす古書を入手することを生業とする魅力的なキャラクター。
    連載時に読んだはずだが、結構忘れてしまっている。
    古本にまつわる謎を解く、という設定は、ビブリア古書堂シリーズもあるが、こちらが取り扱う謎はスケールが大きく世界史である。
    本好き、歴史好きの私にとってはうってつけのシリーズ。次作以降も楽しみである。

  • 待ってたんです、文庫に来るの!気になってたんですけど、中々買えなくて……

    幻の本を巡る駆け引きというか何と言うか……
    そうなんですよね、歴史だって変えちゃう本ってあるんですよね
    禁書になったのだってあるし
    実際の歴史に残る本を廻るのが良いですね
    実際あるのかも!
    とか思わせる世界観が堪らない!

  • (欲しい!)/文庫

  • 世界各地の稀覯本を入手する職業、書物狩人。
    一冊の本を巡る物語に緻密に事実が練り混まれているのが凄い。
    騙しのトリックもなかなかの上質ミステリ。
    (1/22)

  • 一冊の古ぼけた本―だがその内容が大企業を破滅へ、国家を転覆させてしまうこともある。
    世に出れば世界を揺るがし、危機をよびかねない秘密をはらんだ本を、手段を選ばず入手する「書物狩人」。
    依頼人の願いを叶えるため、歴史の闇を解き明かし世界をかける!

    顔や身長に特徴はないものの、見事な銀髪と丁寧な物腰の東洋人・ナカライは表向きは大学助教授―真の姿は「書物狩人」。
    ケネディ暗殺
    バチカンの秘密
    ナポレオンの遺髪
    第二次世界大戦と中国の版図
    どこかで読んだことのあるネタに古書が絡んでいるという、ミステリー好きと本好きにはたまらないお話ではないかと!
    過去だけでなく下手したら今、現代の国家間で戦争勃発しちゃう!?スリリングさが!
    ナカライの所属する第二国際古書籍商連盟のメンバー、レディ・Bもグラマラスな知的美女だし、依頼人も善人悪人職人とバラエティーに富んでます。
    なんか古きよき映画のような読後感でした♪
    短編集なのも読みやすかった‐

    続編でなく(そっちも勿論楽しみだけど!)別シリーズを積んである自分が悲しい…
    コレは絶対!続編も読むョ、私☆

  • タイトルにまず心ひかれて手にとってみた。1冊の本に秘められた濃密で恐るべき歴史と、それを入手するためにあらゆる手をつくす人々という設定は、とても興味深く読むことができた。事実かどうかを検証しながら読むのもよし、流されるまま楽しむのもよしだが、書物の魅力に対して、主人公をはじめとする登場人物の魅力が弱い。今後は書物狩人たちの内面にも深く切り込んでいってくれることを期待したい。

  • 最初だからか、まだキャラが立っていない部分はありますが、歴史好きとしては興味をそそる良いミステリだと思う。

  • 歴史の謎に関わる怪しげで貴重な本を手に入れる凄腕の狩人・ル・シャスールが魅力的。
    本好きには憧れてしまう存在だ。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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