最後の命 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767026

感想・レビュー・書評

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  • 新鮮な読後感。
    流れに乗って読んでしまったので、もう一度じっくり読みたい。

  • うう、気分が悪い。始終暗いのはいいとして、レイプの描写は反吐が出そう。
    子どものころに目撃した集団レイプによって、自身の性癖に影響が出て云々みたいな話だけど、私が女だからなのか、とてもじゃないけど主人公(名前忘れた)も冴木も同情できない。映画化されたようなので読んでみたけど、どうしたんだろう。。

  • 終始重たいお話。人を不幸にしないと性欲を満たせない人間というのは、単純にモテない以上に希望のないことなんだな。

  • この作品は映画化されており、著者も絶賛しているが、映画化しようと思った監督はすごい。扱うテーマはもろに性犯罪。ただセンセーショナルな性犯罪行為というよりも、性犯罪的な傾向を内面に抱えながら我慢し続ける男の内面描写が中心となっている。
    著者がドストエフスキーやサルトルに影響を受けているのがよくわかる。

  • ちょっと残念な作品かな。
    この作家が理屈っぽいのはその特徴だから別に良いのだが、本作ではその資質が駄目な方向に向いたか。
    一言で言えば「青い」。生死、性、暴力という要素が並列で並んでいて溶け合っていない。その結果、何処か空想的で現実感・緊迫感が欠落しとります。

  • 人の性

  • 久しぶりに短期間で読了した。やはり現代小説は読みやすいから引き込まれる。あるいは引き込まれたから読みやすいと感じたのかも知れない。一貫して筆者から感じる中二病臭は本作でも変わらないが、暴力的な性的願望という題材は興味深かったし、共感できる部分が多かった。引き続き読んでいきたい作家だと感じた。

  • 理屈っぽい作品でした

    ホームレス集団にレイプされる女性を目撃してしまった小学生の主人公と冴木くん
    主人公は精神的に病んでしまい、冴木くんは性犯罪者に堕ちていく

    繊細なあまり触れたくないような事実が主人公の目線を通して詳しく分析さるているのですが、文章が回りくどい
    こんなに持って回った言い方をしなければ、もっと読みやすくなるのに、残念です

    二人の結び付きが悲しい作品でした

  • 映画化につき読み直し。中村氏の作品に必ず描かれている、悪の追求が好きです。なぜならだれにでも心の奥底に潜んでいるものだから。

  • うーん、これ映画化にするのか…。
    どうなるんだろ。

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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