- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769259
感想・レビュー・書評
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海と毒薬
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気だるさ。諦念。怨み、憎しみ、悲嘆、呪詛。
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割とこの手の本は耐性ついてると思ってたけど読んでて何回も気持ち悪くなった でも読んで良かった
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あとがきで気づかされることが多かった。
日本人の宗教観と罪の意識の関係はこのように結びついていたのか。NOとはっきり言えないという性質も宗教などによる信念がないことが原因の一つにあるのか。
「良心の呵責がない」という言葉にはどきっとさせられる。自分にもそういったものは本当はないのかもしれない。(いや、ない気がしてくる…。)
テーマは他の作品にも受け継がれているようなのでまた手に取りたい。
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変わらないテーマ、
遠藤周作他作品の感想に書いた同等のテーマの基描かれている作品だが、
海と毒薬は自らの手で、死に手をかけそれにおいての罪、と言う部分にフォーカスされていると思う。
罪とは誰によって定められ、
誰によって許されるんだろう。
勝呂はこの先、誰かに自分の口でこのことを話すことがあるのだろうか。
良心の呵責、責任転嫁、何において、誰にとっての罪なんだろう。何年後かに読んだ時、わたしはどう思うんだろうなー、たのしみ。 -
良心とは、1個の人間が生きる上で、常に心中を流れ、その活動を支える血液である。
羊の雲の過ぎる時
蒸気の雲が飛ぶ毎に
空よ おまえの散らすのは
白いしいろい綿の列 -
読み終えたあとタイトルを見返すことで鮮明にひとつの筋が見える
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人間の良心とは。
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自分が同じ立場だったらどういう行動をしていたのだろうと考えると、たぶん同じことをしていたのだろう。
世の為人の為に生きるということを心掛けながら生きれる環境に感謝したいと思いました