眠りの牢獄 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774581

感想・レビュー・書評

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  • いやはや。。。

  • なんか…うーん…、っていう読後感。新宿紀伊国屋書店でわりと力を入れて薦められてたので読んでみましたが、はずれでした。雑な文章と、理由が曖昧な伏線(ひとまず仕掛けてみたという感じの)で、さっさと読めるけど、これなら他の本を読めばよかったと思ってしまう。

  • 160603読了。
    この短さでよくまとめたなと思う。
    そして扉は閉ざされた、と似てるけど。

  • 良くも悪くも小奇麗にまとめてあるなって印象。

    吉野が浦賀と亜矢子を突き落す動機が弱め、
    北澤が地下シェルターという非日常空間で死んでいたにも拘らず亜弓がその事に一切触れずに冴子を責める不思議、
    北澤が冴子にメールする際わざわざペンネームを本名のアナグラムにするのは変、
    (読者に『気付けるかな?』という挑戦を交えるのは分かるんだけど、そのせいで登場人物の行動が不自然になるのはどうかな)

    という気になる点もちょいちょいあったけど、
    まぁ元々そんな力作にするつもりもなさそうな雰囲気だしね。
    さらっと読むのが正しいような気もする。

    浦賀が女性だったってのは実は最後の方まで気付かなかったよ。
    今思えば伏線はバリバリにあるのでじっくり読んでいた人はたぶんすぐに気付くレベルだと思うけど、
    自分は『浦賀ってば・・・本番せずに二穴責めとかやるじゃん』とか意味分からない興奮に気持ちが行ってました。

  • 階段から落ちた恋人・亜矢子は意識不明のまま昏睡状態に陥る。
    それから五年、浦賀は亜矢子の兄に呼び出され、友人の北澤・吉野と共に階下の地下室に閉じこめられてしまう。
    解放の条件は彼女を突き落とした人物自身の告白だった。
    外部で進行する「代理殺人」の本当の目的とは何か。
    驚愕の結末は予測不可能!?

    いわゆる叙述トリックというやつだろうか。すっかり騙されてしまったので、ラストで驚かされた。
    確かにちょいちょい気にかかる部分はあったけど…後になって思えば確かになぁと納得するしかない。
    過去の事件の真相を暴くため閉じこめられた三人の若者の視点と、全く関係ないように進む「代理殺人」の話が徐々に絡んでくる感じは面白かった。
    どっちかのターゲットがあの人だろうとは分かっていたけど、まさかこういうオチになるとは…という感じ。
    全ての真相が明らかになると、中々複雑な気分にさせられる。

  • 浦和、亜矢子、吉野、北澤の4人は友達だった。浦和と亜矢子が階段から落ち、亜矢子が眠りの牢獄に入るまでは。

    という内容で良いのかな。

    些細な違和感を感じたところで、この小説の最大のネタバレがわかってしまった。だが、この小説内でも言われている通り、ネタがわかってしまっても内容さえ良ければ、良い作品となる。

    浦和も亜矢子も、ちゃんと幸せになれたらいいなと思う。化け物だと。それなら、吉野の方がよっぽど化け物だよ。

    一番可哀想なのは亜矢子と兄か。

    叙述トリック素晴らしかった!

  • サラッと読める短めの話。
    ミステリかぁと思って読んでいたのですが、最後で驚き。
    驚きはしたものの、ふうん。そうだったんだ。
    くらいの驚き。
    時間が経ったら内容忘れてしまいそうだなぁ。

  • 二時間高能連発な快感だ、これは!

  • 一人称の表現に必然性が感じられないので、騙されたというよりは、それはズルイと思ってしまった。

  • 浦賀パートと冴子パートが交互に来ていることから、事件の仕組みは容易に予想できたが、後半に待ち受けるまさかの騙しには驚いた。
    久々に楽しく騙された。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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