- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774796
感想・レビュー・書評
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表題作ともう一遍入っている。
村田氏の作品は2作目。私はいつも主人公じゃない、主人公から見ると苦手な、強めのキャラクターだな、と思う。こっちが常識なんだ、と振りかざして安心してる方だ。
若い頃は梓でも、年を取ればもう少し丸くなる。認められる。この年になってやっとほぐれてきた私は遅いけど。
3人にはずっと繋がっていて欲しい。
ガマズミ航海も好き。読んで良かった。この年までモヤモヤしてたものがスッキリするヒントを貰った気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『マウス』以来の村田沙耶香san。
性行為には本物と偽物がある。人肌を求めるだけなら、それは恋じゃないー。
意味深なタイトルと、表紙のマーメイドで期待したのですが、、ごめんなさい。表題作と「ガマズミの航海」の2作共に、村田sanにしか書けない、「性」をピンポイントにした作品だと思うのですが、それだけ でした。
ただ、恋人?の武人との距離感を「不自然にこちらへと入ってこない立ち振る舞い」、友人の志保のキレイな爪を見て「あまりになめらかなので、指の一部が消滅しているように見えた」と表現するところは、やっぱり好きな感覚です。
どちらも最後は、空や宙、雨と繋がりますね。素敵なエンディングです⭐︎ -
表題作の「星が吸う水」も収録作の「ガマズミ航海」も、生殖行為では無いセックスのことを哲学する女性の話だった。生殖行為を抜きにすると自ずと表象されるのがセクシャリティで。そこの考察もなかなか面白かった。どちらも夏にピッタリだった!
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女性の性欲を描いた作品なんだろうか?
それを否定しようとして、小難しく考えているだけなのでは。
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村田沙耶香の描く半分サイコパスな世界が好き。
自分で作ることをサボった人がいるから、変なことになるんだ、という考えには思わず深く頷いた。
村田沙耶香の描く主人公はどこかずれている(みんな多少は持ってるであろうずれの部分を大きく描いている)けど、そのずれを認識しつつ、飄々と、自分らしく生きてく姿がいい。
心にいつも村田沙耶香の文章と主人公をかえば、
人生もう少し楽しくなりそう -
村田沙耶香の作品を読んだのはこれで3作目
前作は性を知らない女性たちが性を知ると言った感じの
「授乳」という短編集だった
今作は性に関しては理解があると言えるのだけれど
その性に対して複数の考え方があると言った感じの2話構成
官能小説と勘違いされそうだけど
女性が性に対して上手くいっていない
というよりは性的嗜好といったところが強く
絡んでくる話で
性に迷走している女性を描いている
読んでいてリアルな表現とかが
寛容じゃない人にとっては不快なところが
あると思うし
人によっては官能小説というかエロ小説を
読んでなんていやらしい!!
なんてことを言われかねない作品ではありました
ですがよく理解しようとすれば
女性の性に対する葛藤があるのだと
分かってきて
最終的には純文学を読んでいたのだ
と思い出させる終わり方になっていました -
私にはあまりわからなかった。。
2021.6.8 -
あんまりよくわからなかった