絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816175

作品紹介・あらすじ

すべては偉大なる岸信介の血を残すために――。安倍晋三の母・洋子の執念は、この華麗なる政治家一族の姿をいびつなものにしている。養子縁組を繰り返し、家を守ることによって何が生まれたか? 
孤独な政治家・安倍晋三にとって、祖父の宿願を達成することこそ、唯一、洋子に認められる術になる。幻影安倍家三代を丹念に取材し、幻影に追い回された安倍ファミリー・六人の姿を丹念に分析することによって、「安倍晋三」なるものの正体に迫る。
政治取材のトップランナー・松田賢弥が放つ衝撃の書、早くも文庫化。

【本書の内容】
プロローグ ゴッドマザー・安倍洋子を軸にした三代
第一章 祖父・岸信介――安倍晋三が追う幻影の正体
第二章 父・安倍晋太郎――「岸の女婿」と言われ続けた男の悲劇
第三章 叔父・西村正雄――唯一晋三を批判できた晋太郎の異父弟
第四章 隠れた弟を追って――父・晋太郎が築こうとしたもう一つの家庭
第五章 妻・安倍昭恵――奔放な「家庭内野党」で洋子との確執は続く
第六章 母・安倍洋子――晋三に賭けるゴッドマザーの執念

感想・レビュー・書評

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  • ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。

    http://sommelierofbooks.com/politics/princeabe/

    第96・97代内閣総理大臣『安倍晋三』。

    憲法改正を悲願に、長期政権を目論む、言わずと知れた現日本国総理大臣です(2016年11月現在)。

    憲法改正にこだわり続ける安倍さんの人格は、どのような環境で形成されていったのか?

    安倍さんに深く関わる6人の『ファミリー』に密着した1冊です。

  • すべては偉大なる岸信介の血を残すために――。安倍晋三の母・洋子の執念は、この華麗なる政治家一族の姿をいびつなものにしている。養子縁組を繰り返し、家を守ることによって何が生まれたか?政治取材のトップランナー・松田賢弥が放つ衝撃の書、早くも文庫化。

  • 数年前のブクログの献本をようやく読む。現時点では今更感もある本だけど、岸家の血だけではなくて、今は安倍晋三が無視している安倍家の血がいつの日か何らかの形で表れてくる事を頭の片隅に置いといてもいいかも知れない。

  • 参議院選挙の結果も、またこの男の思うようになったのだろうか。少なくとも国民からノーは突きつけられてはいない。

    この本は、確か自分で購入したものではなく、抽選で当たって届いたものだと記憶している。
    滅多に抽選で当たることなどないのに、思わぬところで運を使って、華麗なる一族の男安倍晋三の本は我が家にやってきた。
    抽選に自分で応募しておいて、実際当選したくせに、この本はわたしのいつか読むぞ棚のメチャクチャ下の方に置かれた。下の方なので、いつまで経っても晋三さんはやって来ない。
    なんて身勝手な応募者だろう。
    こんな身勝手な自分を反省すべく、棚の下から嫌がる晋三さんを引っ張り出した。わけじゃない。晋三さんを引っ張り出したのは本当だけれど、単に選挙が近いからという至ってありきたりな理由で読んだ。

    面白かった。
    松田賢弥さんというジャーナリストは知らないのだが、いくつかの週刊誌で記述をつづけ、主に小沢一郎を追って多くの書籍を著しておられるようだ。
    その経歴からいくと、いくら政治ジャーナリストとはいえ随分標的を変えたと言えなくもないのだろうか。

    それにしても、安倍晋三という男は本当に華麗なる一族に生まれた。
    ご存知のかたが多いだろうけれど、父は元外務大臣安倍晋太郎、母洋子の父、つまり母方の祖父は元首相岸信介、岸信介の弟は元首相佐藤栄作、佐藤家を辿れば元首相吉田茂、戦争へと加速させた元外務大臣松岡洋右、吉田茂の孫は元首相麻生太郎。
    これでも一部とも言える、まさに国を動かしてきた人物ばかりだ。

    安倍さんってスゴイね、で終わるわけでなく、本書では安倍晋三を形成した人物を通して安倍晋三を描いている。
    祖父岸信介、父安倍晋太郎、父方の叔父西村正雄、妻昭恵、岸信介の娘であり安倍晋三の母である洋子。
    勿論、彼らだけによって安倍晋三が安倍晋三になったわけではない。それでも、安倍晋太郎よりは明らかに岸信介に似ている安倍晋三は、祖父岸信介と母洋子によって人格形成はされたと言えそうだ。

    この本を読み、わたしはまた更に自民党と安倍晋三に思うところが出来たし、この一冊だ読んで判断するには軽率とも思う。

    今回の選挙では、日本国憲法の改変と日本という国の先行きが非常に気になり投票に向かった。
    国民の選択をそれはそれと認識しつつ、何か胸騒ぎを感じた一日だった。

    政治家だと今年は田中角栄関連の書籍が多く、読むなら角栄だろうと言われるかもしれないが、今こそ安倍晋三を知っておきたかった。

    非常に読みやすく興味も持て、こういった政治家に関する書籍もたまにはいいと思わされた。

  • 新聞で『首相動静』欄を見ていると、安倍首相は数少ないプライベートタイムを母・洋子氏と過ごす。正月三が日も昼食や映画を共にしていた。A級戦犯で公職追放されながらも復職し、総理大臣に上り詰めた「昭和の妖怪」岸信介氏の娘・洋子氏。その風貌において父娘は酷似している。晋三氏はといえば明らかに父・晋太郎氏似だ。ところが、政治家としての信条は安倍系譜でなく岸系譜を継ぐ。それは洋子氏の血脈への野心の賜物という。岸、安倍そして佐藤家が支え合い、牽制し合う赤い因縁。首相としての決断は、純粋に民意に因るものであって、先祖の意趣返しであってはならないが…。

  • この本で安倍総理の奥さん、アッキーこと安倍昭恵さんの魅力を知ったのが最大の収穫だった。自由奔放でいいなあ、旦那の政策と反対のことを堂々と言うのは素晴らしい。しかもみずから居酒屋を経営してる。

    彼女がFaceBookを開いてると言うので、こんど覗いてみようと。

  • 20151130
    政治の本は初めて読んだが、意外と興味持てる。安倍家…岸家は政治一家だったのか。今の時代も血筋を重視し、それで日本が動いてる。岸首相の思いを果たすため?まぁ心から憲法改正が必要だと考えているのだろ。誰だって、先人の考えを取り入れて自分の意見を作るのだから。
    憲法について勉強したい。政治についても。

  • 読了:2015/11/23

    それなりに面白かった。

    「国民のため」とことあるごとに言っているけれど、その実は母のため、岸信介のため、その「血筋」、「思想」のために動いているんだなぁ、と。そういう目で見ると、何であの法案を非正当な擁護までしてあんなに通したがるのか、ということが少しは分かる。正しいとはまったく思わないけれど…。

    三男を岸家に養子に出しておきながらのちに産みの母として出しゃばって養父母に相談なく政治家にしちゃう安倍洋子さん。本当だとしたらやり過ぎだよ。養母仲子さんが精神的病になるのも無理はない。


    「歪んでいる」
    というのが岸一族(「安倍一族」とは書かない)への率直な感想だ。

  • ファミリーの様子が詳しくわかります。
    親戚関係と聞いていましたが、初めて知った繋がりがよくわかる。

  • 近現代の三首相を輩出したおそるべき血族。 岸信介、佐藤栄作、安部晋太郎、安部晋三とその血族の考えをわかりやすく整理している。

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著者プロフィール

1954年、岩手県北上市生まれ。業界紙記者を経てジャーナリストとなり、『週刊現代』『週刊文春』『文藝春秋』などを中心に執筆活動を行う。政界に関するスクープ記事が多く、小沢一郎衆院議員については20年以上取材を続け、その後の「陸山会事件」追及の先鞭を付けた。妻・和子氏からの小沢氏への「離縁状」をスクープしたことで、第19回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞」を受賞。
著書に『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社+α文庫)、「小沢一郎 淋しき家族の肖像』(同)ほか多数。

「2020年 『したたか 総理大臣・菅義偉の野望と人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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