なみ (講談社の翻訳絵本)

  • 講談社
4.03
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本棚登録 : 345
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062830355

作品紹介・あらすじ

小さな女の子の波との追いかけっこ。寄せてははかえす波との無心の遊び。
文もなく、2色だけで、だれの心にもある夏の思い出のきらめきや、ざわめきが表現された絵本。昨年、アメリカで刊行されるや、たちまち世界じゅうから、出版の申し込みが殺到した話題作です。

【対象年齢:5歳から大人まで】

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃に、動く自然を擬人化して一人遊びした懐かしくも温かい記憶が蘇った。自然と一体になっている感じ、共存している感覚をたった2色で、きっと皆が一度は経験した思い出を上手く表現されている。かもめがさりげなく遊び友達に入っているのが素敵だ。自然、その中に共存している生き物達と一期一会を人生何度も味わってきてるんだなと、読み終えた後に浸れた。

  • 浜辺で遊ぶ女の子。波も、海鳥たちも、素敵なお友だちなのですね。女の子の生き生きとした遊びっぷり! 波もイタズラっぽい表情があるかのようです。

  • 波と戯れるって言葉があるけど、この絵本にはそんな文字はひとつもなく、見事に絵だけで戯れている字のない作品。色もスミと青だけ。荒い筆遣いでの波の表現も躍動感があり、デザインもレイアウトも素敵。

    波が生きてる友だちに感じる。こういう感覚、子どもの頃に確かにあった。でもなめてかかるとやられちゃう。思いがけず、波にのまれたしょっぱい記憶とともに思い出される。

  • 文字のない、絵だけの絵本。
    寄せては返す波と戯れる女の子。
    そんな波と女の子のひと時を切り取った1冊。

    …だと思ったのですが、
    ん?
    本の真ん中で絵が切れてる?
    乱丁?落丁?って思ってペラペラめくって随分調べてしまいました(笑)

    これは寄せては返す波と女の子、そして絵本の戯れの物語。
    本の左は女の子のエリア、右は波のエリア。
    波が本の真ん中を超えてこられないことに気づいた女の子。
    女の子は波のエリアに侵入して大暴れ。
    立ち上がった波を見て大急ぎで自分のエリアに逃げてあっかんべー。
    ところが波は大きく境界線を越えてきてバッシャーン!!
    女の子はずぶ濡れ。
    波が去った後には貝殻のプレゼント。

    本という形態をうまく利用して、女の子と波の戯れを描いた絵本です。

  • 海辺に打ち寄せる<なみ>と戯れる幼い少女と海鳥たち。海へと誘う静かな<なみ>の繰返し。少女と一緒に舞うウミネコの群れ。やがて大きな<なみ>が襲いかかる。少女は海の雫を被ったぬれねずみ。砂浜に打ち上げられた小さな宝石のような貝殻に有頂天の少女。日傘をさしたお母さんのお迎え・・・蒼く晴れあがった空の下、少女は浜辺の<なみ>と海鳥たちに手を振る・・・韓国女性イラストレーターの文字のない、ぬくもりのある絵本。(2008年ニュ-ヨ-ク・タイムズのBest Illustrated Children's books)

  • みやざきアートセンターにて。とても躍動感あふれる波と戯れる女の子の絵本。文章が一切なくても、女の子の気持ちがよく分かります。まさに絵本の醍醐味。

  • 生命と意志を持つかのような波と少女の出会いと戯れ
    デッサンから溢れだす情感

  • 言葉はないけれど、音が聞こえる絵本。波の迫力と女の子の高揚感が伝わります。

  • 文字なし絵本。
    なみVS女の子。勝敗は?
    最後の最後、なみからのプレゼントが……♪

  • この海岸はどこにあるのでしょうね?
    作者が住んでいるシンガポールかなぁ
    それとも、故郷の韓国でしょうか。
    はたまた

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著者プロフィール

ソウル生まれ。2022年国際アンデルセン賞画家賞受賞。代表作に文字なし絵本『かげ』『なみ』(ともに講談社)『せん』(岩波書店)他あり。本作『どうぶつえん』は韓国語絵本デビュー作であり、2004年に韓国の出版社ビリョンソから刊行された。これまでにアメリカ、フランス、スペイン、メキシコ、台湾、中国で翻訳出版され、「2008年全米英語(国語)教師評議会が薦めるこどもの本」に選出されている。

「2024年 『どうぶつえん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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