- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062837712
作品紹介・あらすじ
悪マーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新
“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。
感想・レビュー・書評
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一人語りパートがイイなぁ
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西尾維新の<物語シリーズ>第7作。『猫物語(白)』ぶり、暦以外の視点で描かれる物語。語り部は勿論、表紙の少女「神原駿河」。
暦とひたぎが卒業した直江津高校で、三年生に進級した駿河。高校生活から敬愛する先輩二人が居なくなり、ぽっかりと穴が開いたような日常を、目的も目標もなく無気力気味に過ごしていたところ、「願いを絶対に叶えてくれる"悪魔様"」の噂を耳にする。願いを叶える"悪魔の左手"を持つ彼女はこの噂を捨て置けず、調査に乗り出すが―――。
「願いを絶対に叶えてくれる"悪魔様"」の噂に関わることをきっかけに、自身と向き合い、"解き放つ"姿を描いた、神原駿河のための物語。『化物語・するがモンキー』の完結編といった感じか。
暦視点でないのもあってか、終始シリアスな雰囲気。このシリアスさが、暦がいない空虚な高校生活や、「他者からの評価(暦視点の駿河)と、自分自身の評価(駿河視点の駿河)の違い」を表しているようで、なかなかに趣があって良かった。(とはいえ、やはりギャグとシリアスの絶妙なバランスを見せる暦視点の方が好みだが。) -
神ですよ
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胡散臭いおじさん代表である貝木泥舟の焼き肉を奢るシーンがお気に入り。美味しい肉を食えば大概の悩みは解決する。
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阿良々木暦らが卒業したすぐ後、神原駿河が語り手のスピンオフ的な作品。貝木がめちゃくちゃ良い、良かった、、て感想だったけど阿良々木くんの最後、「だってお前は正しいことをしたわけでも間違ったことをしたわけでもないんだから。お前は青春をしたんだ。」で全て持っていかれた。でも長髪の阿良々木くんは解釈違いです!
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(2021-06-26)