花物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4198
感想 : 288
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837712

感想・レビュー・書評

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  • この回を読んで猫物語(黒)を読み飛ばしていることに気づいたので、神原駿河が語り部であることにおどろいた。傾物語を読んだ後だったので、また面白い会話劇でゲラゲラと笑う気満々だったので、またしても肩透かしをくらさされてしまった。でも結局面白いんだけど。ハッキリ言って神原駿河は思い描いていた印象と大分違った。そもそも周りが抱く自分の印象と自分の自己イメージとのギャップこそがこの物語のキモではあるのだけれど。そういえば神原駿河の変態性はほとんど封印されていた。時系列的に一番未来の話になるので、これを読んだ時点で阿良々木暦と戦場ヶ原は無事に千石撫子に殺されずに卒業しているということが分かってしまうし、話し手にはかなり独立しているようにも思うので、この話は恋物語を読んだ後に読んでもいいかもしれない。物語シリーズの一つというよりスピンオフで神原が主役になった話という感じだった。

  • 話自体は、読みやすく、構成もしっかりしていたと思います。
    1人の女の子の成長物語としては。

    でも、やっぱ、阿良々木君との、下ネタ、ギャグといったものが入っていて、読んでいて面白いものを期待していましたので、ちょっと残念なカンジは否めませんでした。

    駿河ちゃんのお母さんの話も、半分は謎のままな気がして、、、貝木さんとお母さんの話なんかももっと深く掘り下げてほしかったです。

  • 好みではないストーリー展開でした。
    沼地さんのことは結構好き。

  • 語り部が違う事にページ半分読んだ頃にやっと気づく。そして時間も吹っ飛んでいる事にも少し経って気づく。
    四分の三くらいモヤモヤ状態で進み、いつもの彼の登場で漸く悉く打破された。何この清涼剤。彼の後ろで駿河と一緒に癒されてしまった。なんか更に自由になってるけど、色んな意味で。

  • 阿良々木は卒業後、どうしているのか気になった。ちゃんと大学に通えたかな。
    あまり大きな戦いもなく、駿河の手が元に戻ってよかった。
    ライバルである沼地とのやり取りが、なかなかよかった。
    阿良々木の言う通り、駿河は沼地とバスケをして、青春したのだろう。

  • 何かを成す時、大義名分がしっかりしていると格好良い。けど、それはともすれば胡散臭く見えるものかもしれない。むしろ格好つけないで、「ただ自分がそうしたいからそうする。」と、割り切った人は格好良く見える。

    本書のシリーズの登場人物は、一貫してそんな割り切った、腹を括った人ばかりなのが、読んでいて気持ち良い。

    自らが犯してしまった結果、背負う事となった業を、あっさりと取られてしまったらどうだろうか。素直に喜ぶべきなのか、それとも取り返すべきなのか。労せずして叶う願いに、価値はあるのだろうか。物語を通して様々な価値観が議論されるのが面白いです。

  • 『花物語』
    ちょっと独白させすぎて、距離感がありますね。
    もうちょっと主人公ヒロインは奔放であったとイメージを持っていたものですから。

    ボクはまだ、この主人公ヒロインのことをまだ知らないのかもしれない。むしろ、ダークサイド側の対抗ヒロインの方が際立ってしまったかもしれません。他のシリーズを読み、また一つ西尾ワールドに踏み入っていこうと思います。シムシティのように西尾シティがボクの中に出来つつある。

    今は旅の途中、行き着く先に彼女の答えがある。
    (END)

  • 悪魔 不幸 宿敵 貝木 母 卒業 青春 正義
    誰かにとって憎むべき人であっても、誰にとっても憎むべき人ではない。
    人には色々なキャラがあって、それぞれ無意識のうちに使い分けている。
    この視点がおもしろかった。

  • 登場人物が極端に少なく思えました。


    アニメに早くなって欲しいです。

  • 神原視点。羽川さん視点のときも思ったけど、視点によって随分いろんなことの印象が変わるから面白い。
    阿良々木くんがかっこよく見えるなんて!神原まじっく!
    いや、かっこいいのは知ってましたが、なんというか「頼りになる」かっこよさは今作で初めて感じた。
    誰も困ってないわけじゃない、お前が困ってるだろ。とか。他人なんか気にすんなしたいようにしろ。とか。(うろ覚え)
    そりゃああんなふうにタイミングよく現れてくれたら、信奉してしまうよ。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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