探偵の探偵3 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1497
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930611

感想・レビュー・書評

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  • 菜々の正体には驚き。玲奈の理性を失わせて、暴力対暴力で解決すると思いきや、先を予測すること、知性があることは強さだ。
    読んでいる途中でお昼寝したら、恐ろしくグロテスクな夢を見た。自分が玲奈みたいに強くて頭がいい人になっていて。かっこいいけど、平和に生きたい。人を痛めつけなくていいように。

  • コンクリの件がちょっと・・・沈めた後に確認すると思うんだけどなぁ。
    勢いは良かったけど、ちょいとご都合主義なのがこの作品にはある。

  • 探偵課探偵紗埼怜奈の宿敵「死神」との対決編
    新たな展開あり

  • 警察にマークされながらも、死神の手がかりを掴んだ玲奈。しかしその正体は意外な人物だった。
    私、桐嶋さんが怪しいと思ってたんだけど、疑ってごめんなさい。本物の死神はもっと狡猾で性格が悪くて虫唾が走る人物だった。
    最後の琴葉の変わり方が悲しくもかっこよかった。

  • 面白かった

  • いよいよ死神との対決!
    「こんなに嫌な人間がいるか?」っていうくらいに腹立たしい奴に、玲奈は立ち向かうわけなのですが、この物語としては琴葉との関係が重要になっています。
    まだシリーズは続くようなので、玲奈にとって救いのあるような終わり方を願っています。

  • 相変わらず玲奈が強すぎる。でも時々涙を流し弱さも見せる。このギャップを個人的には好きになれない。
    どんでん返し的なストーリー展開はとても楽しめた。
    最終決着はやっぱりあっさりし過ぎな感あり。
    次作で新たな敵に向かって行く糧となるのは何なのか、ちょっと違った観点で期待。

  • 読書録「探偵の探偵3」3

    著者 松岡圭祐
    出版 講談社文庫

    p61より引用
    “ 豚の貯金箱は、誤解から生まれたという
    説がある。陶器用粘土(pygg)で作ってほしい、
    そんな依頼を職人がpigと聞きまちがえたと
    いう。”

     探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
    長編アクションミステリ。
     寒さの残る春先、帰りの電車賃すら気にす
    る女性が、男と会っていた。饒舌な男は彼女
    に対し、遠回しに追加費用を要求する…。

     上記の引用は、街中の壊れた豚の貯金箱を
    観ての場面。本当かどうかは判りませんが、
    今では定番の貯金箱の形になっていて、いい
    商売の種になったのではないでしょうか。
     主人公の過去に、一つの決着が着きます。
    この巻で終わるのかと思いきや、まだ続くと
    巻末に書かれています。

    ーーーーー

  • 〇 評価
     サプライズ ★★★★☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★★☆
     キャラクター★★★☆☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★★☆

    〇 総合評価
     シリーズ1作目から紗崎玲奈が追っていた「死神」という悪徳探偵と対決する。「死神」の正体が,シリーズ2作目のDV被害者の1人,市川凜だったのは,素直に驚くことができた。DV被害者という立場が完全に隠れ蓑になっていた。澤柳奈々という名前が偽名であったことと,澤柳奈々が女を捨て,男になっていたことから,スマ・リサーチの桐嶋颯太が「死神」ではないかとも思ったくらいである。伏線も結構あからさまで,野放図のリーダーである淀野が殺害しようとして,窪塚警部補が助けたのが市川凜だった。スマ・リサーチの封筒を利用できたという点もポイント。それでも市川凜を疑えなかったのはDV被害者という存在が,完全に心理的な盲点となっていた。サプライズは高い。
     玲奈は相変わらずひどい目に遭う。市川凜との最後の対決シーンでは琴葉に裏切られてしまう。Qシリーズとの差別化を図っているのだろうが,ここまでひどい目に遭うのは,苦手な人もいるだろう。
     シリーズ1作目から3作目までを一つの作品として見れば,熱中度の高くサプライズもある作品と見ることができる。読後感が悪く,インパクトがある作品。欠点はスカッとしないところだろう。あと,市川凜が死神だと見抜いた人にとっては,そこまで評価は上がらないかもしれない。
     個人的には見事に騙されたので,評価は★4としたい。

    〇 メモ
     後藤清美という女性が,浅村克彦(=成川彰)という悪徳探偵に騙される。清美はショックを受け,車に引かれて死ぬ。死ぬ前に,紗崎玲奈に相談をしていた。玲奈は,警察を撒き,浅村に報復をする。
     峰森琴葉と桐嶋颯太は,元野放図の宇佐美秋子が「死神」=澤柳奈々の連絡先を知らないか調査をする。
     スマ・リサーチの須磨康臣のもとに,坂東志郎警部が訪れる。警察は浅村の事件で玲奈を疑っている。須磨は,玲奈に澤柳以外の悪徳探偵への行為で前科が付かないように注意する。
     スマ・リサーチには,「澤柳奈々」についての記録がある。澤柳は7回資産を持っている男性と結婚し,男性はいずれも死んでいた。 
     一般社団法人日本調査業協会における会議。須磨は対探偵課の廃止を提案される。しかし,逆に,ほかの調査会社にも対探偵課を設置するように進言する。
     DVシェルター事件の被害者の1人である市村凜が,スマ・リサーチを訪れる。凜は,DV加害者である沼園賢治から追われていた。澤柳がDV被害者の居場所を探しあてており,玲奈の名を利用していた。
     玲奈は琴葉とともに,市村凜が隠れることができる場所を借りる。
     野放図のリーダー格だった淀野が死ぬ。玲奈はおとりとして,自分の名前で不動産を借りる。玲奈のは,正規の探偵社が作った対探偵課にマークされる。
     琴葉のもとに,姉から自殺をほのめかすメールが届く。
     玲奈は沼園に襲われる。竹内探偵事務所のメンバー達に助けられる。
     各探偵社が澤柳についての情報を集め,澤柳の居場所が分かる。しかし,澤柳は悪徳探偵ではなかった。死神が澤柳を名乗り,戸籍まで持っていたのだ。
     琴葉は死神の罠に陥る。彩音はコンクリート詰めにされそうになる。
     玲奈のもとに,死神からメールが届く。玲奈は琴葉と彩音が捉われている場所に行き,死神と対面する。
     死神は,市村凜だった。市村は自分自身がDV被害者だったので,DVシェルターの居場所を知ることができた。
     凜は,玲奈のことを調査していたという。凜は,琴葉に姉と玲奈のどちらを殺すか,非常な選択をさせた。琴葉は,姉を助け,玲奈を殺すことを選んだ。
     玲奈は,自分がコンクリート詰めにされることを予測し,砂糖を混ぜた。0.05パーセントでも砂糖が混在すれば,セメントは硬化しない。
     各社の対探偵課の面々は,玲奈が工場にいなかったと証言する。玲奈は,スマ・リサーチを辞め,竹内探偵事務所に所属することになる。
     市村凜=死神に探偵技術を教えたという「姥妙」という人物の名前が出てくる。
     琴葉は姉に会う。その後,探偵として生きていく決心をする。琴葉と玲奈は荷物を引き渡すために再会する。玲奈と琴葉は,今後は異なる探偵社の対探偵課に所属することになるので,許可なく会えない。玲奈はひとりになる。

  • ドラマで観てたので大体の内容は把握してたけどそれでも楽しめた。 相変わらず読みやすい文章で疾走感があるんだけど、それでも他の作品(他の巻)に比べると引っかかりがあったかな。 理由がわかんないのであてにならない個人的な感覚でしかないけど。 ここからどう展開していくのかわかんないので次も楽しみ。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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