赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934435

感想・レビュー・書評

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  • なんとか読み終わった……。

    まさか、こんな話だとは。百年シリーズのラストって感じでもない『百年シリーズ』三作目。前作が昔過ぎて覚えてなくても関係ないよ(笑)

    最初の方は頑張ってついていった、気がする。「僕」が入り乱れ始めた中盤もまだ頑張った。後半は訳わからなくなってきた。この思考の飛躍とでも言えばいいのか、どこに飛んでどう帰結するのか、そもそも帰結する気があるのかも謎な話の入り乱れよう。いや、入り乱れてるというのは観測側の問題です、ハイ。

    あとがきに「森博嗣自身の言葉を借りれば『この小説は、僕自身が好きなタイプのものです』」とあったが、まさにそうだと感じた。だからだけど、森博嗣初見の人には勧められない。これはハードル高すぎる。でも、最後の水のたとえは一番わかりやすかった。なるほど、確かにね。

    以上の理由から(?)、今作は星がつけがたいのでつけません。

  • ドグラマグラに似た混沌と、これが百年シリーズとWシリーズの回答なのだろうなという予感を感じた。スカイクロラシリーズを読んでいるときの『僕』が誰かだんだんわからなくなってくる感じと似ていた。それでいいのだと思う。

  • 2016/09/22

    ・もうなにがなんだか
    ・ワシは抽象画読まされとるんか??
    ・森博嗣すぐ真賀田四季だしてくる

  • 『ぼやりと思い描くイメージこそが、最も偉大な汎用の意思。その信号のデータ量こそが、人間というものが到達した高みといえる。』

    女王シリーズの第3弾にして、おそらく同シリーズの完結巻。人、ウォーカロン、命、意識、前2巻のメイントピックを、今回新たに登場した赤目姫を中枢に拵えつつ、旋回させ、潮解という形でイメージを作り上げる。ロイディに出会えなかった寂寞の念の代償として読者が得るのは、シリーズものという概念に抱いていた観念の反駁、そして、行間を只管埋めても到底到達し得ないイメージの深淵さ。

    それにしても、これほどレビューが難しい作品もそうないだろう。まさに人工知能が到達し得ない最後の聖域、そこをそのまま真空パックして作品として昇華させたような内容だからである。言葉に還元した瞬間に間違ってしまう。

  • 肉体と精神のありようが不思議な解釈で描かれています。
    百年シリーズと思って読むと、あまりの思考と時間の飛び方にびっくりする。
    Wシリーズを読んでいると分かり易いかもしれないです。
    最初の思考はたぶんマガタ博士なんだろうけど、すごい。

  • 森さんの新作。今までにない作品とかなんとか、って書かれていたのですが、確かに今まで読んだ事のない作品。でも、よくわからない。もっと時間をかけて読むべきなのか?

  • M&Rシリーズ-3(?) 神のお人形遊び。クローンかな?

    蔵書、電子書籍

  • 百年シリーズ最終作。
    巷での噂どおり、前作までとは登場人物、ストーリーが全く異なっていて同シリーズだと気づく方は稀な気が。
    でも、この作品好きです。
    本当に夢か妄想か、誰が、誰の、何を語っているのか、操り、操られ。
    混乱しながらも、なにか分かったような、分からないような。
    それでも、この作品を経て、『彼女は一人で歩くのか?』から始まるシリーズへとバトンタッチされているのは頷ける。

  • 百年シリーズ第3弾。
    前回までの話とは全然違うじゃん。
    時代背景も最近なのかと思えば、前作までと同じような時代なのかって気もするし
    話している主観がどんどん途切れなく変わっていくから読み辛いと思いきや、読み進めていくと不思議な感覚を完全に受け入れているし。
    もう一度読むと理解が進むのかも。

  • 翻弄された。ここまで翻弄されたのは久しぶりかもしれない。再読必須か。。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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