ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
3.83
  • (42)
  • (129)
  • (77)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 1096
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940900

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人工知能とクローン人間にスポットを当てたテーマだったが、今回はそんなことどうでもよくて、ハギリ先生とウグイの関係でしょ!
    ハギリ先生の護衛担当がウグイからサリノに代わったけど、ハギリ先生が無意識になにかとサリノをウグイと比べているところが微笑ましい。
    そして、なんといってもハギリ先生とウグイが居酒屋で食事をする場面。もう、ニヤニヤが止まらない。この巻までのウグイ名場面集のトップ3には間違いなく入るシーンだったね。

    なんか、こういう視点でWシリーズを読むのは間違っている気もするけど・・・笑。
    もう、この二人いい歳して、中高生の恋愛か!って突っ込み入れたくなるけど、まあ、恋愛とか愛情とかあまり重視されない未来の時代はこういう感じなのかもしれないね。
    二人の関係も含め、このシリーズどうなるのか、楽しみで仕方ない。
    だれか、wシリーズを映像化してくれないかな。アニメでもドラマでも実写映画でもいいから~

  • 第7弾
    人間めったに死なないくらい長寿になったらなにを思うのだろう
    著者は子供が減っていくという設定にした

    なぜそういう設定にしたのかぜひ聞きたい

    ウォーカロンという設定が今一つよくわからない
    人間に近いが人間じゃない
    でもクローンでもない

    やっぱりわからん

  • クローン。法律により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人目の子供について不審を抱く富豪と出会う。知性が喝破する虚構の物語。Wシリーズ第7弾。
    (2017年)
    — 目次 —
    プロローグ
    第1章 実験値 Experimental value
    第2章 理論値 Theoretical value
    第3章 現実値 Practical value
    第4章 仮言値 Hypothetical value
    エピローグ

  • 『いったい、何が人間なのか?』
    『どこからが人間なのか?』
    そもそも、人間であることに何か意味があるのか? とか、そういうことを考えるのが人間らしい。思考に快楽を覚えるのもまた人間らしいのだろうなぁ。ツェリン博士のことはショックだった。

  • ウォーカロンシリーズ

    パリの博覧会から逃亡したウォーカロンの中には
    疑似受胎機能を持ったものがいたのでは?

    インドの富豪の家に生まれた赤ん坊は
    いったい誰の子供なのか

    人間とウォーカロン、そして人工知能
    さいごはみなひとつになるのだろうか

    ウグイがちゃんと出てきてよかった♪

  • 人工知能の成長が著しい所に凄く古典的理由の事件が起きて、それまでのスマートさに比べると強引すぎるように思いましたが、それが人間らしさなのかな。
    人間とは、成長とは、という事について考えさせられるシリーズ。

  • 20180314読了。
    スーパーコンピュータのミスと妄想。人間に近いということ?

  • なんというか、ラストの展開は、ここまでのシリーズからすると結構衝撃的だった。自分としては「まさか」という印象。
    あと、ペガサス、あんまり関係なかった。
    このシリーズは、今後どうなっていくんだろう。

  • Wシリーズ7弾。
    話としては山谷はあまりない感じだが、議論としては中々深いものがある。クローンは道義的に可か不可か。考え方によっては、技術力向上なども考えると、科学者は研究したいとこだろう。その一方で、ハギリ達はクローンの道徳的な部分の議論を展開している。少し意外だったのは、ハギリはクローンに対して賛成とも反対とも言っていないところ。科学者なので、反対は言いそうにないけど。
    謎なのは、結局ペガサスは何をしたかったのか、というところ。コンピュータがよく分からないのは前回のオーロラも然り。人間、ウォーカロン、トランスファ、人工知能。これらは果たして区別がつかなくなるのか。
    山谷のない話だったけど、私はこの巻が静かな水面に石を投げ込んで出来た波紋のような、物静かで後々影響してくる布石のように感じた。

  • 【あらすじ】
    クローン。法律により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの万国博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人目の子供について不審を抱く富豪と出会う。知性が喝破する虚構の物語。

    【感想】

全82件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×