- Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063107784
作品紹介・あらすじ
小説はもとよりゲーム、アニメ、漫画原作などマルチに活躍する異才、冲方丁 (うぶかたとう)の初の時代小説にして、本屋大賞・吉川英治文学新人賞など 数々の賞を受賞したベストセラーを完全漫画化! 江戸時代初期、日本独自の 暦を製作した渋川春海の山あり谷あり、囲碁あり算術あり天文ありの人生を実 力派絵師・槇えびしが爽快に描く! 2012年秋、映画全国ロードショー!
幕府の碁打ち、渋川春海(二代目安井算哲)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が多数奉納されているという神社に出かけた春海は、全ての問題を一瞥のみで解いていった若い武士の存在に衝撃を受ける。その武士の名は「関」。春海の退屈な日常はこの日を境に大きく変わることになる……!
感想・レビュー・書評
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定時制高校で外国人学生の授業のお手伝いをしていたことがある。
学生の頃から私は算数・数学が大の苦手だったけど、この体験を通して初めて面白いと思えた。
日本語がイマイチな学生たちが真面目に勉強に取り組むと、まず最初に点数に結びつくのが数学なのだ。
なんて平等。
言葉がいらない世界はあるのだ、と感動すら覚えた。
私が中間や期末に頭を悩ませていた頃、数学はいつも正体不明の壁だった。
だけど本当は、数学の世界は数字という共通言語で構成された、シンプルで綺麗な世界だった。
そんなことに丁度気づいた頃に出会った漫画。
漫画で3巻まで読んで、小説で読みなおした。
読んでいない部分は小説も面白く感じたけど、視覚的になった分だけ漫画の方が全体的に面白いかな。-
「視覚的になった分だけ漫画の方が」
割と丁寧に描かれているので、好感持ってます(と言いつつ、完結後に読むつもりなので寝かしてます)。。。
...「視覚的になった分だけ漫画の方が」
割と丁寧に描かれているので、好感持ってます(と言いつつ、完結後に読むつもりなので寝かしてます)。。。
「なんて平等。」
言葉の壁で、チョッと、、、と思っていたかも知れない留学生さんにとって、気持ちが切り替えられて良かったでしょうね。。。2014/03/10
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映画化されたのもあり原作を読んでみようかな…と思いつつ、こちらを手に取る。3巻まで一気読み。
絵がとてもきれいで読みやすい。
算術とか、さっぱりわからないんだけど、ね。
……まぁ、それはそれ!
春海のまっすぐなところと、北極出地の旅で出会う、建部と伊藤の爺さまズのキラキラが素敵すぎて!
2巻巻末の冲方さん(原作者)画の4コマに、戦慄を覚える。何この画力。天はニ物を与えないんじゃなかったの?
冲方さんっていったい何者?!-
冲方さんの画力、そして4コマのマンガとしての構想力、私も戦慄を覚えました…! 映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』公開直前イベントに感謝...冲方さんの画力、そして4コマのマンガとしての構想力、私も戦慄を覚えました…! 映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』公開直前イベントに感謝です*><*2012/10/17
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haruさんこんにちは!
コメントありがとうございます♪
『マルドゥック・スクランブル 燃焼』の公開直前イベントで、冲方さんはどんなことをさ...haruさんこんにちは!
コメントありがとうございます♪
『マルドゥック・スクランブル 燃焼』の公開直前イベントで、冲方さんはどんなことをされたんでしょうか?(’ω’*)興味津々
2012/10/18
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冲方丁(うぶかた とう)さんの天地明察がコミックになっているのを知り、早速読んでみた。
勢いで4巻まで読了してしまい、味わうように再読しつつ、順番にレビューなどナド。
第1巻は、
渋川春海こと安井算哲が磯村塾を訪れ、村瀬さんから「一瞥即解の士」である関考和の稿本を借りるまで。
徐々に自分が何を欲しているのか、気が付き始めます。
原作が大好きなので、語弊はありますが、良く出来たコミックです。
オススメです。 -
日本史がどうも苦手で、江戸時代と聞いただけで小説も漫画も読まず嫌いをしていました。 しかし、暦・天文・数学…と興味をそそるキーワードにつられて、最初に漫画版を読んでみました。「絵」ってほんとうにスバラシイ! 小説だけを読んでいたら、基本知識が全くない私には多分江戸時代の雰囲気とか制度とか、それこそ着物の着こなしや建物の間取りすら想像できなかったかもしれません。漫画でそれらが、自然にすうっと入ってきて、一気にドラマのなかへ連れて行ってくれました。
本当に読んで良かった! 大きな損をするところでした。 すぐに原作小説を購入して読みました。 小説もほんとうにすばらしい!簡潔で美しい文章で、何度も読みたくなりました。 漫画は3巻まで読みましたが続きが非常に楽しみです。カバーを外して見たお楽しみも嬉しいですね! -
ジャケ買いはあまりしない、小説原作の漫画ってあまり面白くないって自分の概念が覆されました。
漫画を読んで小説が原作だと知ってその日に買いにいきました。
1巻があまりにも面白くて続きが気になって気になって我慢が出来なくなってしまいました(苦笑)
今だと当たり前のように、計算の仕方が教えられるけど何もないところから産み出す、答えを求めるってすごいことなんだと、また答えが「明察」だと確認するにも膨大な計算が必要なんだと衝撃でした。
電卓があってよかった、法則が産み出されていてよかった…
読み進めるうちに映画化もされることを知り、実在の人物の話だと知りました。
映画が待ち遠しい! -
地学が好きな理系女子にはぜひ読んでほしい。歴史が多少苦手でも大丈夫です。何より,算哲くんの表情がとても豊かでかわいい!! 学生時代すごく苦手だったはずなのに,数学っておもしろいのかもしれないなと感じてしまいました。
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原作小説とどちらを読むかで迷って、絵柄が好きだったのでコミックを読んでみました。すっきりとした読みやすい絵柄で、キャラも生き生き描かれていてよかったです。
内容も主人公の気持ちが伝わってきて、こちらもわくわくしてくるようなストーリーで、惹きこまれました。 -
何気なく購入。大変面白かった。江戸時代に生きる人々の「数学」との関り方が描かれている。正体不明の天才数学者が気になるので続きを買おう。主人公と天才数学者との出会い、そこからどのように主人公が成長するのか期待。「漫画(=絵)」という形で読むことで、物語にすっと引き込まれる感覚を実感する。現代における数学は、A+B=Cなど、英語と数字、それから演算子などの数学独自の記法が用いられて記述される。数学は全世界において翻訳なしに意思疎通を図れる唯一の共通語であるといっても過言ではないだろう。しかし、本書の舞台は江戸時代である。英語もアラビア数字も、符号もなく全て日本語、ひらがな、カタカナ、漢字で表現されている。計算式を「術式」といったり、正解を「明察」といったり、その独特な描写がとても魅力的に感じた。主人公とその周りの数学好きな人々の数学に取り組む姿勢、寝ても覚めて数学のことを考え、数学に向き合っている無邪気さが、とても微笑ましく感じた。人生において、夢中になれる自分だけの何かと、それを共有できる友を持つことの尊さ、じわじわと心に染み入るものがある。