インド倶楽部の謎 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065131381

感想・レビュー・書評

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  • 今回のテーマは「インド」、「輪廻」、「前世」。そのせいかいつもと少し趣が違って感じられたが、火村とアリスの掛け合いは相変わらず絶妙。期待どおりの面白さに満足。

  • 2018/09/22読了

  • 今回は、第三者から二人の関係性がどう見えるのか・・・的なことに言及してる箇所が多かったような。

    概ね楽しんで読んだけど、
    23年前の、間原夫妻がしたことを、「そこまでたいしたことでじゃない」ような書かれ方してたのがもやもや・・・
    相手がどういう人でも、一人の人を「なかったこと」にして、たいしたことない・・・ってどういうこと!?

  • 神戸のご当地ミステリー(?)としても楽しくて、読みながらにやにや。読むとお腹が空く。

  • 前世の繋がりを持つ7人が集まった「インド倶楽部」。そこで行なわれた全ての運命が書かれているという「アガスティア葉」のリーディングが催された。そこで示された死の日付。後日リーディングに集まった者が相次いで殺される。果たしてその死は予言されていたのか。

    「本格ミステリ」とは何なのか? この問いへの答は様々なものとなるでしょう。どこをミステリの核とするのか、魅力とするのかは人によって様々だからです。
    僕にとって「本格ミステリ」とは「探偵(役)が答を導き出す道筋が美しい物語」なのです。その答に驚いたり納得するだけではなく、如何にしてそこに至ったのかその答が出るまでの式の美しさが重要だと思っています。
    そう思うようになったのは、有栖川有栖作品に魅了されたからですね。謂わば火村の推理に惚れたからと言っても過言ではないでしょう。
    でも推理の過程だけでは面白みがないのですね。そこで今回ある人物が発した「謎を解くのは火村で、アリスが物語を完成させる」という言葉。これこそがこのシリーズの魅力を端的に表わしたものなのではないでしょうか。
    あとがきで作者はこの作家アリスシリーズは作品ごとに本格ミステリのスタイルを変えていると述べています。確かに謎に対するアプローチの仕方や、謎自体の取り扱い方など作品によって違っています。しかしどれを読んでもシリーズとしての面白さがあるのは、火村とアリスの関係性がシリーズを通して一貫しているからでしょうか。改めてこのシリーズの魅力に気付かされました。

    また今回は久し振りの国名シリーズだったからなのか、内幕をちらりと見せるようなネタが仕込まれていたことにもニヤリとさせられました。そしていつも通りの火村アリスのデートシーンも。その中でミステリ論や前世に関する論を挟み込み、それがその後の展開の足掛かりになるところも美しいと感じる所以ですね。

  • ゆっくり読もうと思ってたのに読み始めたら止められなくて一気読みしてしまった。
    あとがきで有栖川さんがいろんなパターンで書いてるっていってたけど、私にとっては安定と安心の作家アリスシリーズって感じだけどなー。
    まあ読み方がちょっとアレだからかもだけど。
    今回は佐分利のクリニックでの会話がよかったな。
    あと野上さん視点があったのが新鮮でよかった。

  • 火村モノの国名シリーズ(国名シリーズとしては十三年振りってのにビックリ。別タイトルのモノは出ているからそんなに久しぶりの感じはしないのだけど)。
    今回、読んでてちょっと普段とテイストが違う(社会派っぽいというか、地味というか、堅実路線というか…)…と思いながら読みましたが、あとがきに書かれた言葉を読むと、これはあえて狙った路線なのだな、と納得。
    ネタにロマンチックな所が入るのは毎度の事ですので、今回はコレか~みたいな感じで楽しみました。

  • 『国名シリーズ』最新刊。
    あとがきによると暫く出ていなかったらしい。言われてみれば随分と長いこと新作を読んでいなかったことを思い出したが、余り久しぶりという感じがしないのは、それなりに新刊が出ているからだろうか。
    神戸は学生時代の友人が住んでいたので、色々と懐かしいところがあって楽しかった。土地勘がある場所のミステリは楽しいね。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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