危険なビーナス (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7089
感想 : 367
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065165836

感想・レビュー・書評

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  • ビーナスの正体について、「こうじゃないかな」と予想した通りになってしまった。。。

  • さらっと読めつつも、終盤の意外な真相に驚かされ、そして読後感は爽やかという、相変わらずうまいなあと思うことしきりな作品でした。なのですが、ビーナスというかヒロインである女性のあの真相にはびっくりしたものの、心にガツンと響いてくるものが本作に関してはほとんど無かったように思えます。主人公のあまりのだらしなさに引きずられて全体の印象が悪くなったというのもありそうです。謎そのものは結構魅力的なだけに、なんだかもったいないなあと。とにもかくにも近年の雪山シリーズに近いライトな作風なので、『白夜行』のような重量級の作品を読みたかった読者にとっては物足りなく感じるのではないでしょうか。あと他に無かったのかもしれませんが、タイトルも安易な印象です。まあ、たまにはこういうこともあるでしょうから、次作に期待します。

  • 主人公同様、楓に振り回されてすぐ読み終えてしまった。
    過去の謎解きをしていくワクワク感も楽しかったし、主人公と一緒に楓を追いかけた。
    最後のミニブタや、パンツは見えなかったもすごく良かった。最後まで楓らしく終えて、爽快な読み終わり

  • 独身獣医の伯郎のまえに、弟の妻と名乗る魅惑的な女性の楓が現れる。楓は、弟が失踪したと。さぁ、物語の始まりです。

  • 「読んだことないよな」と思って読んだのですが、実は単行本で読んでいました。読み始めて気が付きました。

    でも、改めて文庫本で読んでみて、忘れていたところも多く、楽しめました。

    母が死んだ真相と、それに合わせて、弟の“失踪”の真相も明らかになるのですが、かんか悲しい話でしたね。あそこまで、義実家?の事を主人公は言っているので、そこに原因があれば、それほど悲しいわけでは無いのですけどね。そうじゃないですからね。

  • 思ってたのと違って、今まで私が読んだ東野圭吾の本とは違うタイプだと思ったけど面白かった。最後に感動するようなそんな話を期待していたがまさか最後が「パンツは見えなかった」だとは笑 これはこれで面白かったけど笑  

    前半は登場人物の構成が複雑で人物名と明人との関係がなかなか結びつかず、ページを戻ったりしたが後半になって慣れてくると楽しめた。途中から楓が明人の妻でないということに薄々気づいてはいたがその正体がわかった時は驚いた。楓にはこの本を読んでる3日間振り回されたなあ。笑 正直禎子を殺したのが憲三だったことを知った時よりも楓の正体を知ったときの方が驚いた。

  • 東野圭吾さんというとどうしても加賀恭一郎シリーズとかガリレオシリーズとか。後で、なるほどという謎解きがあって、それでいてほろっとするようなところもある。そういう作品を期待してしまうのだけど、この作品はちょっとラノベっぽい。謎解きはそれなりにあって、面白いのだけど、登場人物のキャラクターなのかな。ちょっとラノベ風。それでも、事件は意外なところで起こっていて、意外な犯人と想定外の動機。さすがは東野圭吾と感じさせるものもありました。期待するものは違うのかもしれないけど、この手の小説にはそれぞれの楽しみ方があるのではないかと思ってしまいました。

  • 後半の展開が意外な方向だった。楓の正体は予想外だったけれど,全体的にはおもしろかった。

  • 後半まで謎、解けんくない?!って焦ったけど、するんと結末までいった感覚。東野圭吾の書く一族、揃いも揃って性格悪くてたまんないよね。

  • 登場人物の関係が複雑で覚えるのが苦手な私には難しかったです。アット驚くほどでないかもですが、なるほどって思いました。先日テレビでもやっていたのと似た数学の話も出てきて、さすが東野と思ってしまいました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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