- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065208489
感想・レビュー・書評
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話が方々に広がっていて最後がどうなるのか途中から読めなくなった。
ハラハラ、ドキドキもあって最後まで飽きない展開だった。
数学は苦手なのでさっぱりわからなかった。
満州の話は遣りきれない。
翠の人生には何かいいことがあったのだろうか。
ずっと報われない思いで生きてきたのなら本当に遣りきれない。
無謀な国に翻弄された人々は翠だけではないだろう。
和典のような若者がこの歴史をもっと知るべきだと思った。
読みごたえがある話だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルを見て「面白そう」と思い、読んでみました。
確かに、「数学」の要素を取り入れた内容ではあるのですが、本当の意味での「数学者」は出てこないので、「タイトルに騙された」感はぬぐえません。
それから、主人公は、高校の「数理工学部」という部活に所属しているようなのですが、最初にこの部活の名称が出てきた際に「理数工学部」となっていたため、非常に戸惑いました。
テーマとしては、戦争の悲惨さとか、高齢化社会とか、地方の過疎化とか、8050問題とか、いろいろと盛り込まれていまして、作者の考えや思いが詰まっているものと思われます。
個人的には、押し付けがましいとは思わなかったので、その辺りは参考になりました。
その一方で、言葉の使い方については(とくに様々な描写において)、違和感がある部分が多く、そこは読んでいて少し気持ち悪かったです。
ストーリー的には、ちょっと強引だと思いましたが、最後は、希望が持てる終わり方で、そこは好感が持てました。 -
数学に没頭するため、夏休みに伊那谷にやってきた高校生の周りで事件が起きる。
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意味の無い方言多用で読みにくい。数学と推理が完全に分離していて、設定の意図がわからない。時間の無駄でした。
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最初軽く読んでいたら途中で主人公は「高校生?」と不思議な気持ちになって読み返したらそう書いてあり。
高校生がこのレベルでリーマン予想を証明しようとしていることに主題の無理が感じられた。が、もちろんあり得なくはない。数学者はこの高校生なのか、途中で登場する某者なのかはよく分からなかった。
藤本ひとみ氏がここまで数学をわかって書いているとしたらすごい。というか高校時代に数学が好きで、大学も工学部に行った私にもちんぷんかんぷんでした。
いやはや。 -
違和感ありすぎ。
高校生が長野の村の住宅地図持ってる?何度も食事を忘れる?音楽がんがんなのに、引きこもりを知られてない? -
タイトルは“数学者”だが、主人公は高校2年生の“数学生”だ。夏休みを利用して、数学に没頭するため伊那谷の学生村を訪れた彼が……なにをするんだろう(笑)? 派手な事件は起きず、主人公は自意識過剰のうえに空気が読めず時間にルーズなめんどくさいやつで、彼が右往左往しているうちに事件は勝手に解決していく。なんだこりゃあと途方に暮れた。巻末の著作リストの筆頭に挙げられているシリーズ名を見て検索すると、ジュブナイルのシリーズものの続編だと判明。まあ、読んでなくても特に困らなかったが。
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母親や同級生と距離を作るための方法が美しい数式に没頭すること。ひと夏没頭するために人気のない鄙びた学生村を選ぶが、そこに待ち受けていたのは...という推理もの。作者の藤本ひとみ氏の作品名はヨーロッパの歴史の香りのするものが多いなか、なんとなく手に取ったが読みやすくいっき読みだった。数学の深淵を理解する者との出会いの部分が良い。
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舞台はいろいろと凝っているが。
主人公が頭を悩ませる高校生のレベルを遥かに超える数学の難問に対する解法のヒントを簡単にアドバイスできる人物が隣の家に引き籠っているなど、好都合な感じがなくもないし、入れ替わりのトリック?も意外感がない。