細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065215661

作品紹介・あらすじ

すべての生物の基本構成単位として、あたり前のようにとらえられている「細胞」。
その細胞を、「生物ではない」けれど、「細胞への侵入が可能な存在」であるウイルスの視点から見つめ直すと、何が見えてくるのか?

あたかも、ウイルスに侵入してくれと言わんばかりの構造をしている細胞膜。
ウイルスに容易に乗っ取られてしまうタンパク質合成装置=リボソーム。
ウイルスに瓜二つのエネルギー工場=ミトコンドリア。
新型コロナウイルスにもまんまと利用される輸送システム=細胞内膜系。
そして、細胞の“司令塔”たる細胞核にいたっては、ウイルスによって生み出された!?

細胞の機能としくみ、その一生はなぜ、現在の私たちを構成するあのような細胞となったのか?
そして、その進化の過程でウイルスが果たした役割とは?
──気鋭のウイルス学者が、「侵入者目線」で新たな細胞像を解き明かす、傑作サイエンスミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • ウィルス学者が書いたウィルス目線の細胞観。これまで読んだ類似の本にはない新鮮な視点で、ウィルスとの違いや、関わり合いから細胞とは何か、その進化プロセスが良く見えてくる。
    関西弁を交えながらの著者の語り口も独特、軽快で読みやすい。

  • 2021-05-05 amazon 1100- p50%

  • 答えだけに集中して読むとボンヤリ答えはわかる

  • 著者がNHKの高校生物に出ておられたので、気になって読んでみた。細胞というより、ウイルス愛が溢れすぎて、視点移動についていくのが少し大変。でも分かりやすい文章だったし、面白かったと思う。
    頻繁に出てくる関西弁は若干違和感あるけど。。

  • 細胞とはなんだろうに答える形で解説してある。著者が巨大ウイルス学者なので、色々なところでウイルス目線で解説をしていると書いてある。不思議な働きをする細胞が自然選択(進化?)で出来てきたのがとても驚きです。

  • ちょっと専門的過ぎてそこまでのレベルは要らなかった。閑話休題的に出てくる話は面白くなく、本文とのギャップが激し過ぎてそれよりもう少し平易な本文の説明の方が良かった。文字数を稼ぐ為か色々例を上げて最後に否定をするなら例を読む事自体無駄に感じた。まあもう買わない著者リストだからいいけど、コロナで急に出版するようになった感がありありで、内容が伴っていないと感じた。

  • うーん、初出用語の連続で、理屈を追っかけるところまでついて行けない〜。図表で説明してくれれば分かりやすいのにと思うところが多かった。変な関西弁は挟んでなくていいから。
    うげげ。「マルセイユウイルスのメンブレンバッグ」の図で挫折。トライポフォビアのオイラには無理無理無理無理…(涙)。

  • 著者は巨大ウイルスの研究者であるらしいが、細胞の膜構造に重点を置いて、細胞膜、ミトコンドリア、小胞体、核などについて解説を展開している。細胞の内部構造については、高校までに習ったように思うが、そのときのような細胞内組織の名前と役割だけでなく、これらの細胞内構造がどのように生じたのかを含め、細胞の進化にウイルスが及ぼした影響に話の重きが置かれる。
    必ずしも細胞内組織の網羅的な紹介ではないため、ゴルジ体についての説明が欲しいとか、もう少し知りたい部分がないではないが、またの機会を期待したい。

  • 請求記号 463/Ta 63/2154

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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