非日常の謎 ミステリアンソロジー (講談社タイガ)

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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065228234

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1292407

  • 6作品のうち最初の2作品を読んだ。
    14時間のフライトのやつ、良かった。
    ミステリーといったら、殺人などの刑事事件をイメージしていたが初めてのほのぼの系の話でオチも良かった。親子の絆を感じらることができて微笑ましかった。
    2作品目のなぎらゆう先生の作品を読みたいがためにこの本を選んだがうーん。。。
    短編といこともあり短くまとめようとしすぎてる感があった。アパート取り壊しの際に出てきたお札を取り巻く人間の話で長編でも書けそう。
    国見くんがカメオ出演してたの良かった。

  • コロナ前の日常と比べると、今は非日常。でも、非日常の毎日は日常になりつつある。そんな非日常の日常のなか、この6つの物語を読む。視点を変えると見える何かがある。一筋縄ではいかない作家たちの短編がまとめて読めて面白い。

  • 23/9/1〜9/7
    『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
    城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった


    23/9/1 ★★★
    辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
    初読み作家さん
    思春期のこだわりやうるささがしんどい
    そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
    理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
    些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、

    最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな

    23/9/1〜9/7 ★★
    凪良ゆう『表面張力』
    『流浪の月』しか読んだことがなかった
    軽い感じで不倫が出てきてげんなり
    ピリッと苦い結末
    でも読ませるし面白い
    下宿シーンで『猫とメガネ』のシェアハウスをちらっと思い出した

    作家の書く作品はどう仕上がったのかな

    23/9/7 ★★★★
    城平京『これは運命ではない』
    『虚構推理』シリーズの短編
    これ目当てで手に取った本だけど大当たりだった
    もともと九郎目線の方が好きなので嬉しいし、チラチラと世界観が見え隠れしてるのも嬉しい
    ストーリーとしてもこれから甘くなりそうな感じが好み
    幽霊さんどんな風に焦ってたのかな
    シリーズ未読の方には読みづらいかも

    23/9/7 ★★
    木元哉多『どっち?』
    初読み作家さん
    不倫物はあまり好きじゃない
    イヤミスってことかな
    いいように操られていた、というオチは面白いけれど、美嘉が主人公に執着する理由が語られていないのでうーん
    役に立たないものをすぐに切り捨てる決断力のある美嘉が、主人公のどこを評価しているのか

    23/9/7 ★★★★
    阿津川辰海『成人式とタイムカプセル』
    面白かった
    小学生の時って、小さなことを大きく捉えたり、それを後から後悔したりするよね
    兄へのコンプレックス、は『紙魚の手帖9』の『バッククロージャー』にも通じる感じ。

    23/9/7 ★★★★★
    芦沢央『この世界には間違いが七つある』
    初読み作家さん
    面白かった!!
    バトルロワイヤルもの?と恐々読んだけれど、とても好みだった
    一人称語りなので、自分が何かわからなかったけれど、挿絵のところでびっくり
    間違い探しとはねぇ

    『人形の家』ルーマー・ゴッデンを思い出した

  • 読みやすいちょっとしたミステリアスな短編集。どれも面白かったけど、ついさっき読んだ本の登場人物がこちらの短編にも出ていて、そういうのが好きなので凪良さんのお話よかったな。芦沢さんのも設定が面白かった。

  • 辻堂ゆめ・凪良ゆう・城平京・木元哉多・阿津川辰海・芦沢 央、六人の作家陣が『非日常』をテーマに描いた短編集。

    お気に入りは辻堂さんの「十四時間の空の旅」
    15歳で、一人ビジネスクラスの空の旅を経験するエリカの緊張が伝わって来る。
    驚きの仕掛けと共に読後は心が温まる。

    一番期待していた凪良さんの「表面張力」は『すみれ荘ファミリア』のスピンオフ作品。
    時々ドキッとする言葉に出逢う。
    短編ながら凪良さんの感性は健在。
    人はいくつもの顔を持つと再認識させられる。

    初読みの木元さんの「どっち?」はイヤミス感満載で女の怖さを感じた。

  • 辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
    凪良ゆう「表面張力」
    城平京「これは運命ではない」
    木元哉多「どっち?」
    阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
    芦沢央「この世界には間違いが七つある」

    ひとつめ:怖い話になるかと思ってたら、意外とハートフル。
    でも、思春期の娘の父親への憎悪や、
    あの時期の転校とか、そう簡単には癒やされないのでは?と思う。
    でも、家族愛が伝わったのは良かったよね。

    ふたつめ:さすが!面白く読めました。
    スピンオフなら先に本編読みたかったなぁ。
    誰が一番怖いかって話だけど、さりげなく病んでる人がいて
    大丈夫かな?と思う。一番心配な人はお祓いされたら大丈夫かな?

    みっつめ:虚構推理の人(作家)だーって読んでたら
    虚構推理の人(登場人物)でした。
    虚構推理は未履修だけど、読みやすかったし、
    とっつきやすかったから、いつか読んでみてもいいかな、と。

    よっつめ:これも、誰が一番怖いのかって話。
    イヤミス?主人公はとても愚か。

    いつつめ:この二人の話が他でも読めるのか?と思ったけど、
    そうでもないみたい?タイムカプセル周りの話になるほど、しつつ、いい感じに伏線置いてくれてたからとっつきやすくはあったかな。他の作品もちょっと読んでみたくなった。

    むっつめ:さすが!
    突然の挿絵に戸惑いつつも、なるほどそういうことか、と
    なりました。さすが!

  • まぁまぁまぁって感じでした。非日常の謎を解き、日常を改めて生きる活力をもらう。辻堂ゆめさんと阿津川辰海さんのが比較的シンプルで好きだったかな。城平京さんのなんかは某作品シリーズを知ってないとピンとこないのではないだろうか(もちろんそこがメインではないから問題はないけどね……)。

  • 凪良ゆうさん目当てで読んだが、一番面白かったのは芹沢央さんの「この世界には間違いが7つある」。
    タイトルを見れば確かにそうなんだけど、登場人物?の推理小説感がそこを気づかせない。2度読みしてしまった。

    凪良ゆうさんの「表面張力」は、キャラクターに惹かれたが、内容としてはあまり好みではなかった。シリーズものなら読んでみたいな。

  • 主目的だった凪良さんのは、すみれ荘ファミリアの内容だったので読んだことあった〜

    最後の芦沢央さんのが面白かったけど、あまり、はっとするような内容はなかった印象で、スルスル〜っと読め過ぎてしまった感覚が…

    ミステリの短編を連続で読んでしまったのもあるかもしれない。
    短編の特に複数の著者のアンソロジーは、長編の間に小休止的な感じで読むのが良いかもしれない。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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