- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065243275
作品紹介・あらすじ
書くのが苦しい4人が、なぜ書けないのかを哲学探究! 書くことの本質を解剖し、書けない&書き終われない病の克服を目指す執筆論!
感想・レビュー・書評
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「書かないで書く」ということを理解した。実践できるかはわからない。でも、そういう環境の用意というか、習慣を身につけるような行動をしていきたい、と思った。
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1.最近ラジオの台本が全く手付かずだったのでなんとか進めたくて読みました。
2.数々の著書を出してきた人達のリアルな悩みを談義したものをまとめています。最初はアウトライナーというアプリについて話しているのですが、これがまた面白いのです。使い方に悩まされたり、自分のスタイルに合っていなかったりと書く以前の問題でぶち当たる壁があります。
そんななかでどのように葛藤してきたのか、
「書きたくない」気持ちをどのように乗り越えてきたのか、
リアルな声が聞けます。
3.執筆者であっても「書きたくない」と思うところは笑ってしまいました。誰しも理想を求めて執筆するけれどうまく表現できなくて見せたくないと思ったり、たんに書けなくて〆切に間に合わなかったりします。読んでいる中でのやりとりで誰しも悩みは同じなのだと思いました。私の場合はまだ〆切があるので、本書で言ってた「メモでメモをつくる」という言葉を胸に今日から頑張ります。 -
原稿書きはやはり「締め切り」が一番の効果がある。無い知恵から、良い構成を一気に作り出せるのは「切羽詰まった状態」にする事でやり遂げれるのか、と思う。山本周五郎は「借金をすること」と言っていた。その訳は「返済するための原稿書き」はその支えとなったとある。いい文章、いい内容を作る事に時間が食われるといつまで経っても終わらない。だが、「いつまで」と期限付きは「徹夜の勉強」的刺激を受けて全能が働いてくれる。
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f.2021/8/15
p.2021/8/6 -
哲学と銘打ってはいるものの、非常にラフな本。何らかの「書くこと」を生業にしている4人が集まり、如何に書けないのか、あるいは「書かない」で済ますのか、どう書くのかを恥も外聞も捨てて話し合い、模索する内容。ライティングする人じゃなくても、タスクをなかなか進められないとか、そういった分野にも応用ができる内容。
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千葉雅也ら「ライティングの哲学」文を書く事はSNSやら公私を問わず日常的であるが、まとまった文章となると格段にもどかしく困っている。そのため嫌気がさす事が多いが本書はその苦しみを受け入れるよう導いてくれるものだった。読書熊さんらプロの苦しみ・工夫・書く事の付き合い方は参考になった。
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この本はいかに文章を整えるかとか、読みやすくするかとか、そういった文章術を指南してくれる本ではない。
著者である4人がいかにもがき苦しみながら執筆に取り掛かり、原稿を完成させるのか。その過程を共有しながら、自らの執筆スタイルを振り返るきっかけを与えてくれるような本である。
多筆に見える筆者らも、時には原稿に取りかかれず、筆が進まず、締切に遅れることもある…
なんだか著名な文筆家たちのそういうリアルな世界が見られただけでも、勇気付けられる本書。
著者らの共通点は「アウトライナーを用いた執筆」だから、アウトライナーというツールをこれからも使う予定がない人には冗長に感じる部分が多いだろう。
私は逆に、本書を通じてアウトライナーの存在を知り、絶対に自分向きのツールだと思ったので取り入れたい。
座右に置いて、書くことが苦しくなったときにまた読み返したい本。 -
書いている人が”書けない”をなんとか”書く”までにもっていく格闘の経過。ツールがいろいろと参考になったが、workflowyは気が合いそう。scrapboxも気になる。
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前半はテクニック的な話だったが、段々と哲学的?な話へと展開。「表現」には批判がつきものであり、傷つくことを恐れていては何も書けないということにつきるのかと。