老虎残夢

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 635
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065245620

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジかSFか。

  • 中国。
    武道?
    師弟。
    ミステリー

  • ミステリ書評家・村上貴史さんが選ぶ、気鋭の若手ミステリ作家3作品 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/715377

    桃ノ雑派(桃野雑派)(@momonozappa) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/momonozappa/

    『老虎残夢』(桃野 雑派)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000354630

  • 始まりは武侠小説。師弟関係、内功・外功、掟、と言った単語が並ぶがとても読みやすく状況がよく伝わってくる。そこへ弟子である主人公と師の養女とのほのかな百合が絡み…孤島で殺人が起こるころには会話の端々から伏線を拾おうと夢中になっていた。特殊設定の中、きちんと理詰めで犯人を突き止められるのはもちろん、全てのキャラの背景や心情など細やかに伝わってくるのがとても好感が持てる。武侠とミステリのどちらももっとガッツリ読みたかったというのが正直なところだが、受賞デビュー作とのことなので、今後の作品を楽しみに待ちたい。

  • 江戸川乱歩賞受賞作と云うことで読んでみた。まあ、それなりには面白かったんだけど、前半はちょっとイライラする感じだったし、最後の謎解きはちょっと物足りない。でも、決して悪い作品ではない。岳飛伝、読んでるのでなんか懐かしかったわ。また、あの世界に戻りたい気持ちになったわ

  • 第67回 江戸川乱歩賞受賞。桃野雑派氏のデビュー作。
    武術の達人梁泰隆とその弟子蒼紫苑、泰隆の養女梁恋華の3人の平穏な暮らしは泰隆が奥義を譲るという3人の武侠を招いた翌朝に崩壊する。南宋を背景に武侠小説とミステリの融合、湖上の楼閣八仙楼、密室での師父の死は誰が、何故?弟子紫苑を探偵役に真相に迫る。
    カンフー映画の様な武侠の人間離れした技の特殊設定はスピード感が有り世界観は楽しい。謎解きのロジックは良かったが終盤はやっぱり感が否めなかった。中国史に明るければより楽しめる特殊設定ミステリ。
    ★★★✩✩ 3.0

  • 宋代・中国武術・百合がモチーフという書評を見て興味を持ちました。普段ミステリーは全く読まないのですが、物語のテンポが良く文体も読みやすくて楽しめました。トリックやオチは想像を超える物ではありませんでしたが途中、話のスケールがどんどん大きくなっていく展開がすごかった…反面、登場人物のエピソードや前述のモチーフなどに駆け足感があり、上下巻の長編でこってりと書いてもらいたかったなぁというのが正直な感想です、もっと読みたかった。次回作も期待しています。

  • 「北緯43度のコールドケース」とともに乱歩賞ダブル受賞作。後期南宋の武侠ものという意表を突く舞台設定がよくできている上に、事件が閉ざされた湖上の楼閣という本格ミステリ感十分。また登場人物の横顔描写も必要十分で申し分なし。結末というかプロットも良かったのだが、事件被疑者たちの殺害動機の仕込みが甘いのが読後も引っかかった。小説自体はすごく上手く読み易い。今後も期待できる作家さん。

  • 帯に書いてあるとおり、特殊設定ミステリー。最近特殊能力的なのは増えたなぁという印象だが、百合は珍しい。
    ストーリーとしてはよく練られていたけど、ミステリーとしては淡白。どちらかに重心が傾くのは仕方ないけど、個人的に歴史とか戦に興味ないからあまりのめりこめなかったのかも。

  • 江戸川乱歩賞受賞作。勝手に賞のイメージでどろどろしてる感じかと思ってた。
    特殊な設定がちゃんと展開に必要なものになってるし、その設定も面白くて一気に読めた!

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著者プロフィール

1980年、京都府生まれ。帝塚山大学大学院法政策研究科世界経済法制専攻修了。南宋を舞台にした武侠小説『老虎残夢』で第67回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。筆名は、敬愛するアメリカの伝説的ギタリスト、フランク・ザッパからとった。

「2023年 『星くずの殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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