希望のステージ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065249390

作品紹介・あらすじ

ある医療事故をきっかけに都心の大病院を飛び出した女医・菜々子は、兄が経営する東京近郊の個人病院で働き始める。それから間もなく、中学時代の同級生に誘われ地元の市民会館で、ステージに立つ出演者たちの医療サポートを請け負うことになってしまう……。
──命を削ってでも市民会館の舞台に立とうとする患者たちは、末期癌であったり、白血病であったり、歩行困難者であったりとさまざま。現役の医者が身近な設定で、現代の超高齢社会と高度医療のありようを直視する連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • まさに望む人にとっての「希望のステージ」なんだなぁと
    そんなステージを無償で支えてる医師の姿が描かれていました。これからもいろんな人の希望のステージを支えるんだろうな

  • 謙二ひどすぎ…

  • ハードカバーで読んだので、私が読んだのは「ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間」。
    ブクログに登録をしようとして、タイトル入れてもヒットしないから、ちょっと混乱(笑)
    文庫本になったタイミングで、改題していたんですねー。

    内容的には、改題した方が、しっくり来るかな。
    たしかに「希望」だったから。

    自分の主治医が、ステージドクターではないが、さまざまなスポーツ大会で待機&フォローするボランティアをやっている。
    菜々子みたいな感じで、スポーツを楽しむ方々と並走してるのかなー。と思うと、ありがたくなった。

    スポーツにしろ、ステージにしろ、健康な人だけのものじゃない。
    それを支えてくれている方々に感謝。

  • 病気があって困難を抱えていても何か夢や希望を持っていれば輝ける。そしてそれを応援してくれる家族や行政、医療のサポートがあったら人は一生希望を持ち続けていかれるのかもしれない。
    誰かを励ますための"絶対"と安易な約束の"絶対"は全く違うけれど、言葉というものはとても重いもので人の心を大きく動かしてしまうもの。自分が発する言葉には責任を持たなければいけないと感じた。

  • 舞台の医療サポートをする女医の姿。『いのちの停車場』の著者が贈る、もう一つの感動作!

  • 医師としての自分のあり方に悩み、病院を辞めて実家の病院を手伝うようになった菜々子。同級生のクマやんとともに市民会館のステージに立つ人たちの医療サポートをする。困難な場面に寄り添って適切な医療を届ける日々の中で自分の起こしたと思われる事故と向き合っていく。

  • 死に方ではなく生き方を選びたい

  • 末期の患者に対して一分一秒でも長く生きてほしい…とは本人の意思とは関係なく、まわりのエゴだったりする

    クマさんはとてもよく気がつく人だ

    病気の人が希望することを周りの人は本人の体調だけを思ってとめるのではなく できる限り叶えてあげたい

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268636

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著者プロフィール

1961年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入。卒業後、慶応大学病院老年内科などで勤務したのち、スイスへ転居。スイス医療福祉互助会顧問医などを務める。帰国後、都内の高齢者向け病院に内科医として勤務するかたわら『サイレント・ブレス』で作家デビュー。『いのちの停車場』は吉永小百合主演で映画化され話題となった。他の著書に『ヴァイタル・サイン』『ディア・ペイシェント』などがある。


「2022年 『アルツ村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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