きみがいま―Little Boy

  • 主婦の友社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072661758

作品紹介・あらすじ

『ちいさなあなたへ』のゴールデンコンビが贈る、すぎさってしまったら二度ともどらない子ども時間-かけがえのない大切な時間。

感想・レビュー・書評

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  • 「ちいさな あなたへ」の、アリスン・マギーの絵本です。
    「ちいさな あなたへ」は、母親の目線で描かれていましたが、「きみがいま」は父親のやさしい目線で描かれています。「きみがいま夢中なものは……」子供が大好きなものが、並んでいきます
    黄色いカップ、虹色に輝く虫の羽、いたるところに貼る絆創膏
    父親は距離を置いて子供を眺め、子供の「今」を、そのまま受け止めています。
    段ボールひとつでどんな空間だって生み出せる子供の目線
    明日の為に急ぐこともしない、先のことなんて心配しない子供の時間
    かけがえのない子供時代が描かれた絵本です。
    対象年齢 幼児 大人

  • 「ちいさなあなたへ」のアリスン・マギーの新刊。絵本の新刊はあまりヒットしないのだが、これはヒットの予感。「ちいさなあなたへ」が母娘賛歌だったのでこちらは男の子用という感じ。とにかくダンボールに夢中な小さな男の子のお話。今回はレイノルズの画のタッチがほんの少し力強い。

  • ピーター・レイノルズの絵はいいですね。今回はダンボール箱がよく登場しました。

  • 自由だから他愛のないことに夢中になれる。

  • 男の子ってサイコー

  • 男の子はいろんなことに夢中。でも一番夢中なのは、どうやら大きなダンボール箱みたい。先のことなんて心配しないで、明日のために急ぐこともしないで、大好きなことに夢中になろう!

  • 繰り返される「ダンボール箱」にあたたかい気持ちになった。「いま」この瞬間を大切にしたいと思った。

  • 25年度 (6-1)

  • Someday(邦題:ちいさなあなたへ)を読んだのですが、
    同じ作者の本を図書館で見つけたので借りました。

    Somedayはお母さん目線の本でしたが、この本は
    お父さん目線。

    絵が素敵です。
    やさしい雰囲気が全面に出ています。

    この本について、アメブロでも書いています。
    http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-10541481533.html

  • 子育てリアルタイム中なので、そうそう!と心で何度も頷きながら、読みました。主人公とは違い、うちは女の子だけれど、性差はあまりないのかな?と感じました。

  • きみの、今を説明すると…好きな物であったり、楽しいことであったり。そんな成長の一瞬を切り取って説明しているお話。

  • 「大きなダンボール箱」に夢中になれる頃を、大切にしてあげたい。

  • 絵本『ちいさなあなたへ』のコンビによる『きみがいま』。
    過ぎ去ってしまったら、二度と戻らない大切な時間。
    何かに夢中になれる、子ども時間も。
    からの段ボール箱に夢中になる男の子。

    小さな息子を見守る父親のまなざしが感じられ、
    男の子を子育て中のお父さんに、お薦め。
    プレゼントしたい絵本です。

  • アリスン・マギー(文)、ピーター・レイノルズ(絵)、なかがわ ちひろ(訳)。

    同じチームの作品である『ちいさなあなたへ』は、
    母となり命をつないでいく女性を描いているが、
    本書が描くのは、男の子である。

    両手を広げてジャンプをしているような表紙の男の子には、
    どこかで会ったことがあるような気がした。

    本書が語るのは、この男の子が夢中なもののこと。

    「きみが いま むちゅうなのは・・・」からはじまり、
    ひたすらに名前を挙げていく。

      きみが いま むちゅうなのは・・・

      きいろい カップ

      おはようの うた

      きらきら まぶしい あさの ひかり

      にじいろに かがやく むしの はね

      そして・・・

      おおきな ダンボールばこ

    1つ1つが愛らしい絵で表現されている。

    物だけじゃなくて、音があり、光があり、においがある。

    五感を満たす様々なきらきらを彼は愛している。

    ただ彼の大好きなものが並んでいるだけなのに、
    ただただ微笑ましくて、かわいらしい。

    数フレーズごとに登場する「おおきな ダンボールばこ」。

    「そして・・・」が来ると息を吸って、
    その次の言葉を待って、
    あぁ、やっぱりと思って、
    ほっとするような、笑い出したくなるような。

    ここに登場するささやかなひとつひとつのものたちが、
    小さな男の子の生きる時間を表現している。

    動詞ではなく名詞で止められたモノたちは、
    絵によって動きになる。

    さて、このお話の語り手は誰だろう。

    著者は女性だけれども、本書の語り手はお母さんではない。

    間違いなく、お父さんである。

    その証拠に、絵に主に登場するのは、男の子以外は犬とお父さんなのである。

    「おおきな ダンボールばこ」が
    4回登場した後で展開されるフレーズは、
    名詞の世界ではない。

    そこにあるのは、小さな息子を見守るお父さんのまなざしである。

    そして、そのまなざしは、
    息子の中にかつての自分自身を見ているに違いないと思うのだ。

    なぜ彼がダンボールに夢中になれるのか、
    なぜあの頃の自分がダンボールに夢中になれたのか。

    アリスン・マギーとピーター・レイノルズの献辞は、
    それぞれの父親に宛てられている。

    『ちいさなあなたへ』は、母と娘たちの本だった。

    本書は、父と息子たちの本なのだ。

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