黄金の淑女 わたしは犬じゃありません (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 67
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086018470

作品紹介・あらすじ

ある事情から13歳で逃げるように故国を離れたエリアーヌが宮廷女官になって4年。「目立たず・地味に・慎ましく」をモットーに生きてきたのに、突然、第二王子のクロードに騙され結婚させられて!?

感想・レビュー・書評

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  • 影のように生きていきたい、と願った主人公の前に
    突如求婚してくる王子様が。

    一体何の罠だ、と疑いたくなる主人公の気持ちが
    非常によく分かります。
    しかし生活を見ていく毎に…王子は単なる○トーカーの
    ような気がしてならない、と思ってきていたら、な展開。

    話が進むと、どうして主人公が目立たないように
    生きていきたかったのか、が分かります。
    いやしかし、ここまで人生こじらせた、というか
    性格こじらせた人物が登場してくるのも凄い。
    物語なので当然と言えば当然ですが
    因果応報って…すごいです。
    いや、それをいうなら、彼の父親、ではありますが。

  • クロードがあまりに強引かなとも思いましたが、純情な面が全開になっている事で、むしろ可哀想に思えてきました。
    無自覚にすべてのアプローチをかわし続けるエリアーヌと良いコンビ。

  • エリアーヌに執着して嫌がらせをする従兄のシャルル王子に、本人は騎士のつもりだったみたいですけど、よく考えるとストーカー?なクロード王子。エリアーヌって変な人に好かれるみたいです。

    私的に一番いい味を出してたキャラは、やっぱりクロード王子。
    エリアーヌのコーディネートはまかせとけ!って常にドレスやらなんやらでエリアーヌを飾りますけど、サイズも好みの色もデザインも長期間にわたるリサーチのたまものって、エリアーヌが知ったら憤死ものです。部屋にも各年代のエリアーヌの肖像画が飾られてるみたいだし、これでエリアーヌの好意が入らなければ、やっぱりストーカー決定です。

    ただエリアーヌがちょっと鈍いっていうか、最後の最後で兄確定って、あれだけ好意を寄せられながら、その勘違いってクロードを打ちのめしてますよ。ちょっとだけクロードが不憫になりました。

  • 犬がいっぱい出てきた。そして、しつけと称して額にキスしたり触ってきたりするドS王子と半ば無理やり結婚することになってしまった主人公。主人公の兄の偏愛もすごかったし、この物語の男性陣は粘着すぎるわ!(笑)クロードも過去の思い出があるからまだ大丈夫なんだろうけど、部屋にエリアーヌの成長過程の肖像画を飾ったり、彼女の好みを熟知していたりと、若干というかだいぶストーカー気味だよww
    序盤はイマイチだったけれど途中から面白くなってきたし、上手くまとまっていたのでサクサク読めました。エリアーヌの鈍さに若干イラっとしましたが、クロードの報われない様子に笑いがこみ上げてきたので、それで相殺できた気がします(笑)

  • 兄王子からの粘着質の暗いイジメにあい、祖国を離れ隣国で宮廷女官として働くエリアーヌは、目立つことが大嫌い。
    そんな彼女は突然、第二王子クロードによって結婚の罠にかけられ…

    ネの暗い粘着質なイジメ野郎の兄から逃げたお姫様は、
    ストーカーなヒーロー王子クローに出会い犬のように扱われるというお話。
    粘着質な男子が二人も登場で、いろんな意味でベタベタ。
    お仕置きと称して、チューしたがる男に蹴りでも入れたいことろだが、男心に鈍いエリアーヌのカマトトぶりはそれはそれで、可愛い。
    飛び抜けてここという押しはないけれど、まとまりよく、テンポよく、読み切りでさくっと楽しめるお話。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4404.html

  • クロードが、エリアーヌの肖像画(妄想成長記録)を寝室に飾ってるエピで某ラブコメ小説を思い出したんですが、此方は本人にバレないまま終わった、と言うか、クロードの超絶片思いもエリアーヌに正しく伝わらないまま終わってんだけども。クロードが毎日いそいそとエリアーヌのファッションコーデをするくだりは、微笑ましい限りですが、エリアーヌ情報の入手手口はただのストーカーです。そんなクロードの拗らせ加減が愉快な逸品でした(笑)

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著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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