- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087202007
感想・レビュー・書評
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心理学も論理学も役に立たない。とし、一般の人が日常生活で役立つ思考力をマニュアル化。その試みは概ね成功しているように思う。シンプルかつコンパクトにまとまており、有用性は高い。ただし、著者が小論文の予備校講師なので、そこに依拠し過ぎかなという印象はある。
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まあまあ良かった。
以前この著者の『ダメ部下・アホ上司の使い方』を読んで、自分が知らない世界のことを適当に自信満々に書いてい著者のレベルの低さに非常にガッカリしたのだが、家にあったこの本を捨てる前に軽く読んでみたところ、驚くほど真っ当なことを書いていた。
小生の著者に対するハードルが低すぎたので★3つも付けた。
悲しくも、やはり著者は小論文の添削者の域を出られない程度の内容で『思考力』と言いながら浅知恵レバルの内容。
似たようなタイプの著者では、出口汪氏を思い付いたが、こちらの著作の方が更に真っ当で頷けることが多いので、論理力や読解力ならそちらをお勧めする。
同じ内容を書くにも樋口氏の方は冗長的でページ数が無駄に多くなるので時間のない方には勧めない。
但し、樋口裕一氏は自信満々に言い切るパターンが多いので娯楽本として時間つぶしに読むのには良いかも知れない。
または読書歴の少ない高校生か、それレベルの社会人にもまあまあお勧めかも(本当の思考力には遠回りだと思うが…笑)。
最近は本当に思考力のある著者が多いので樋口氏には厳しい時代かも知れない。 -
思考するというのは、言い換えると自己主張するということ。他の人と違う考えを元、別の考えをもつ人を言い負かそうとする。そのために論理的な思考する。
内面を充実させようと主のなら、具体的には外面を磨くしかない。他者に評価されるようになって、本当に知的になり、思考力がつく。自分の思考力に自信を持てるようになる。
NOと言える支店が生まれないと停滞する。
どんな分野でもいいから得意領域をつくって、その領域については誰にも負けないくらいの知識を増やす。 -
そんなの知ってるよ、というものばかり。著者は大学客員教授というより、予備校の小論文指導で有名な人らしいが、本書中に出てくる練習問題みたいなものの「回答」を見ても不十分で薄っぺらなのであり、こんな人物が一体何を人様に教えようというのか、と愕然とした。
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著書特有の造語がちらほら出てくるので、最初はとっつきにくいかと思ったが全くそんな事はなく一気に最後まで読みきってしまった。タイトルにある通り、口癖にする事で訓練出来るというのは非常に取り組みやすく、この点でこの本は数多くある思考訓練本より優れていると思う。
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うちになぜかあった自己啓発本シリーズ。「頭がいい人、悪い人の話し方」が頭悪い人の話し方をボロクソに言っているのに対し、こちらでは頭がよく見える話し方はこうだ!と言っていて、こういう本ならいいかな、と思った。バカに見える会話、というコラムがあって、前述の本の内容の一部と全く同じことが書いてあるのでこちらが先に書かれたのだろう。本書では例が一貫していてすごくわかりやすかった。また、小論文の書き方、というタイトルがついていてもおかしくないと思う内容だった。
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ホンモノの思考力って何?と思って読みました。他者に評価されるようなことができて、思考力が思われるとのこと。型を使うことが重要。
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評価としては「まあまあ」といった感じ。
もちろん参考になることもあった。特に「型」を重視するあたりは面白い。さすがに小論文指導の権威。しかし、「こうすれば知的に思われる」という反論のしかたあたりは…?と思ってしまった。逆に「小賢しさ」を出してしまい、「小さいヤツ」とかおもわれないだろうか?
最後はその人の年齢や人柄、経験値などで受け取られ方は変わるだろう。参考文献として活用すべきだろう。 -
本書では思考力を身につける方法として
「二項対立思考」「型思考」「背伸び思考」
を挙げています。ちなみにサブタイトルの「口ぐせで鍛える論理の技術」とは「型思考」のこと。
ロジカルシンキングを鍛えるための内容ですが、通常のロジカル本とは少し違った切り口で解説しているのが本書のいいところ。
練習問題が掲載されているのもいいですね。
ただ他の方のレビューにもあるように、タイトルのわりには少しテクニックに走っている感も否めません。
「外面を磨くことによって内面も磨かれる」という本書の記述に納得いかない方は、本書のタイトルと内容の差異に違和感を感じるかも…。
ただし、個人的には文句なしの星5つです!
備忘録
◆「型」を守ると、没個性になってしまうと思われがちだが、むしろ逆である。
◆問題発見能力とは、ノーということ。現状にノーをつきつけることによって新しい展望が見えてくる。
◆「受け入り」を否定するなかれ
そもそも思考法をいくら知っていても、知識がなければ深く思考することはできない。他人の思考を知り、それを知識として蓄えるうちに、自分なりに分析できるようになる。そのためにも、他人の考えを受け売りして人前でしゃべるというのは、実は大事な期間なのだ。
◆外面を磨く事を否定して内面のみを磨くように教えるということは、単に抽象的な精神論の説教にしかならない。内面を充実させようと思うのなら、具体的には外面を磨くしかないはずだ。外面を磨く事によって内面が充実してくる。したがって、内面を磨く事を教えるのなら、その具体的方法として、外面を磨く方法を教えるべきなのだ。