怪物 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.38
  • (19)
  • (64)
  • (88)
  • (23)
  • (2)
本棚登録 : 556
感想 : 66
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087450774

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人の死の匂いを感じることができる刑事が闇堕ちする話

  • 「あいたたた」と思いながら読みました。
    読みやすくて一気に読みました。

    登場人物の背景があまり描かれていないので背景が知りたい

    でも、主人公のおじさんの特殊能力は刑事という仕事にぴったりだなぁと思いました(作文かw)

  • このスピード感と読み終わった後の喪失感忘れられへん

  • 過去の事件が未解決のまま後ろ髪をひかれつつ定年を迎えた香西。

    タイトルの怪物は真崎のことなんだろうけど、真崎の底知れない怖ろしさに惹かれたということを口実にして、刑事であることが唯一のアイデンティティであるかの如く刑事の自分に必死にすがっているようにしか見えない。

    その怪物(真崎)も、物語における模範的な怪物像(物静かで冷静、先回りできて何もかもお見通し、爬虫類的な不気味さ、でも人を強く惹きつける魅力)で目新しさがなく、ストーリーも大きな意外性はなかった。

    香西は自ら破滅に向かったようなもので、しかし平凡な退職後の元刑事になるぐらいならこうなる方が好ましいと感じている気がする。

    読み進めやすかったが、特に誰にも感情移入ができることのない作品だと感じた。

  • 2019.10.25
    そっちにいく!?って感じの展開で面白かった。
    設定もいいからもっともっと良く出来そうな気がしてしまった。

  • 主人公は定年間近の刑事。最近、歳のせいか、「定年間近」とかいう設定のものに惹かれてしまう(笑)真実を明らかにしたい刑事の正義感。大切な人を守りたいという正義感。しかし突発的にのっぴきならない事態に陥ってしまう、はらはらどきどきの展開がよかった。

  • 思ってたのと違った内容だったけど、それはそれでおもしろかった。とりあえず嫌なやつがこの世からいなくなった。
    自分がそうならないようにしないと。

  • 気持ちの良い話ではないが、どんどん読んでしまう。救われないと思う場面が多いが、人生にはそういう局面はわりと多いのかもしれない。どういう終わり方になるのか全く読めずに進んでいったが、そういうことか。

  • アンナチュラルなものとしての死の気配を扱うのであれば、もっとぶっ飛んでいてもいいのかなあとも思った。ただ、怪物の描き方は巧みだなあと思う。精神のネジがどこか一つとんじゃってるような、静かな怪物。サイコパスの側面を持ち合わせていながら、もっと冷静で協調性にあふれていて、音楽を聴くように人を殺せる怪物。これはね、怖いですよ。

  • どうなるのかな~と思ってたけど、3人でゴルゴ13とかシティハンター的な仕事すればいいんじゃないのかね。
    というか一言で言うと、『なんじゃそら!』

全66件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福田和代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×