- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450774
感想・レビュー・書評
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ドラマ化もされた長編ミステリ。死の匂いをかぎ取る能力を持つ定年間際の刑事が、その能力を手掛かりに不審な失踪事件を調べるうち、ゴミ処理施設で働く青年・真崎に出会う。正義と悪の間で葛藤しまくる刑事さんが可哀想…。ドラマはてんでダメだったけどね。
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ドラマを見ていたので、ついついドラマのキャストで
読み進めてしまった(笑)
主人公である刑事が「死」の匂いをかぎとることが
できるという設定がまず面白い。
刑事が天職ともいえる彼の失踪事件への執念がスリ
リングで、事件の進展から目が離せなかった。
過去の事件の容疑者(犯人だけど)を追い詰める
作戦ははらはらした。
どうにかして法の裁きをうけさせたかったし。
容疑者たる青年の淡々とした雰囲気が、いっそう恐ろ
しい。なんだかやりきれない結末。 -
後輩にも慕われる定年間近の刑事。
時効になった幼女誘拐殺人事件の容疑者だった男が衆院選に立候補する事を知る。
同じ頃、夫の失踪届を出しに警察を訪れた母娘に声をかけたことから、その失踪にも関わる事になる。
失踪した男が最後に訪れた場所は、最先端のゴミ処理場だった。
単なる刑事ものではない。
その刑事の心の動きが物語を深くしていると思う。
携帯に掛って来た旧知のライターからの連絡。それが彼を狂気に向かわせるのは、動機が浅いのではないか。
他にもある選択肢の中で、迷いながら終章を迎えるという終わり方もあったのではないか。
丁寧に書かれた物語の中で、終わりを急いだ感は否めない。残念。 -
日常に潜む、あり得そうに思える話し。
次々と連鎖していく人間関係がおもしろく、追い詰められた主人公の転落ぶりが、ここまでやるか!的な内容だった。
読み進めやすく、印象に残る内容だった。 -
13.10.23読了。スムーズに流れない。不自然な設定も多い。発想は面白いのですが。
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こうきたか。
ぞわぞわとする気持ち悪さと、着地点の不安さはあるのだけれど………うーん。イマイチついていけなかった………かなぁ。
あっさり進むわけでもなく、かといって内面描写で畳み掛けるわけでもない。どちらに行くのかな?と迷ううちに最終頁に辿り着いた的な。 -
刑事モノかと思いきや、主人公の定年を間近に控えた刑事はあっさり定年退職します。
また、ここがポイントか?と思うところが何回も転回していきます。
あまり書くとネタバレになるので控えますが、転回を何度もする為一気に読み進みますが。。。最後はこうなっちゃうの?という感じ。でした。 -
ぞくっとした。
「あぁっ!いっちゃだめだ!」と思いつつ・・・
気になってあっという間に読了。 -
面白かった。
読み進めている間、
怪物は誰なのか、
実はこの人が…みたいな結末なのかとか、
まだ半分くらいのあたりで、どうまとめていくのか見えず、
話の展開とともに私の想像も二転三転していた。
このまま静かにしていればいいじゃないかと香西びいきになって、明らかに破滅へ進んでいくのが嫌で読むのをしばし休んだりもした。
読み終わって、ああそうなっちゃったのかと諦めのようなホッとした感が残った。
この著者の本は初めてだが、他のも読んでみたい。