- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087454895
感想・レビュー・書評
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最後に収録されている作品が、一番面白いかも。“貴族探偵”とは、安楽椅子探偵とは違って、まさに“貴族の”??探偵なんですが、本書収録の差後の作品は、まさかそういうオチになるとはねぇ。まぁ、作中伏線は張ってあって、初出の時は「?」と思ったんですが、最後に「あぁ、そういう意味だったのね?」と氷解。
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最初はどうかと思ったが、最後そこそこ楽しめた。四国4県応援したくなる。貴族探偵の顔が想像つかない。
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短編集。貴族探偵第二弾。今作は悲しくも咬ませ犬の役割を割り振られた女探偵・高徳愛香目線で物語が進む。前作「貴族探偵」よりパンチ力は低いもののどの話もどんでん返しに満ちている話だと言える。最後の話である「なほあまりある」での愛香の成長ぶりはついつい登場人物に感情移入してしまう読者には感慨深いものがあるかもしれない。まぁそのオチもやっぱり貴族探偵らしいオチになっているのだけど。
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2作目は女性探偵が一見すると正解の可能性がある推理を披露し、最後にお馴染みの使用人たちがひっくり返す、というパターンものかと思いきや、もう1つ意外な仕込みがありました。
貴族という設定自体が既に現実感がないので、事件関係者の素性も事件の舞台も何でもありなところが魅力かな。 -
評判もいいし、たしかに面白かったんだけど、途中で飽きて読むのを中断してしまい、読み終わるのに時間がかかった。
自分でトリックを解こうと思って、もっと集中して読めば良かったのかとも思うが、読み返すことはないかも。 -
今回はすべての話に女探偵が出てきて彼女視点で話が進みます。設定から言ったら彼女は優秀なはずなのに、なぜかなかなか正答にはたどり着かず、貴族探偵側がさらさらっと…というパターン。まあ、貴族探偵は今回も貴族なわけですが。どちらの探偵にも思い入れできないので結構さらさらっと読んでしまうのですが、それでもさすが麻耶さん、どの短編もきちんと本格です。最終話のオチが笑ってしまいましたが良かったです。そして原作よりかなりコメディタッチにされたドラマ版、私は結構好きです。オリジナルの要素もあるようでそちらも楽しみです。