貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454895

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの貴族探偵の世界に、新キャラの女探偵がくわわったことでよりドタバタギャグ感が増して楽しく読めた。高徳さんのような、事件ばかりを解決して食べていっている探偵は実際にはいないと分かっていても、ロマンがあるなあと。気が強くて、でも最後まで貴族探偵にしてやられるコミカルさも可愛い。この二人のドタバタはまだまだ読みたい。

  • 前作は「××をしない探偵」という設定だけで美味しかったんです(前置き)。
    今作は、そんな「××は召使いに任せます」設定にプラスαが色々付いてはいるんです。

    貴族探偵に真っ向から対立する女探偵という新キャラを打ち出し、

    彼女に毎回「貴族探偵さん、貴方がこの事件の犯人です!」と指摘させ、

    「恐れながら女探偵様は間違っておられます」と召使い達が真相を解明する………。

    うーん。うーん。
    前作は面白かったんだけどな。
    推理合戦っていうテーマそのものにあまり魅力を感じないせいか、何度も上記を繰り返されて正直後半は食傷だった←←

  • 前作貴族探偵はあんまりな印象だったのだが、女探偵が入ったことで物語に統一感が生まれてリーダビリティが上がったように思える。最後の短編のこう来たか!感は格別。

  • 2016/11/17
    貴族探偵が犯人と指摘されたあとに貴族探偵が事件を解決する(推理するではない)

    ひとつの証拠で推理が全然違う方向に行くんだなぁと感じた。

  • 多重解決ものなので仕方ないのだが、最初の推理は間違いというお決まりが少し冗長に感じて微妙。

    「白きを見れば」★★★
    初めの話なので。普通。

    「色に出でにけり」★★
    長い。

    「むべ山風を」★★
    ややこしすぎる。

    「幣もとりあへず」★★★
    これは・・・好みが分かれる。あまり好きではない。

    「なほあまりある」★★★
    わかりやすいフリではあるが、面白い終わり。

  • 推理も捜査もしない貴族探偵。
    優秀な部下が全て解決するという奇妙な探偵。
    ま、ただの嫌な男だ。

  • 亡き師匠の探偵としての技術と矜持を継ぎ、行く先々で遭遇する事件の解決に乗り出す新米探偵 高徳愛香。
    しかし事件の容疑者には常にあの貴族探偵がいて...。

    キャラ立ちやお約束の展開など賑やかしいB級コメディ感はさらに強化されていて、まるでディナーのあとの謎解きのよう。

    「馬鹿馬鹿しい。私に推理しろと?貴族に労働を強要するとは時代も傲慢になったものだ」

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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