ZOO 1 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 14584
感想 : 1316
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460377

感想・レビュー・書評

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  • おぉー。これは私好みの世界観。

    カザリとヨーコ
    SEVEN ROOMS
    SO-far そ・ふぁー
    陽だまりの詩
    ZOO

    全話おもしろかったです。
    乙一さん好きな予感がしてきたので他の作品もさっそく読んでみたいと思います。

  • こちらの本棚登録で乙一さんの本を見かけて
    以前読んだcalling you泣いたなァと思い出し、早速読む事に!短編なので就寝前に読んだ所 脳が興奮して寝つきが悪くなってしまいました。「seven rooms」怖かった。「カザリとヨーコ」ラストでのヨーコの心持ちの変化が良かった。

    読了後なんだか切なくなる。

  • ずっと前から読みたかった乙一さんの短編集。

    期待通り、いやそれを上回る短編が多かったです。

    元々、乙一さんの小説は好きだったのでこの独特の世界観も自分はハマりました。

    ホラーというか少しグロテスクな場面も多いですが、それが読んでいる人により緊張感を与え、作品の世界にのめり込むことが出来るのではないかと思いました。
    少なくとも僕は夢中になって読み進めていました。

    個人的には「SEVEN ROOMS」と「陽だまりの詩」が好きです。

    乙一さんの世界観を楽しむことが出来た良い短編集でした。

  • 乙一さんぽいなーと思った。いくつか乙一さんの小説に微妙に重なってる所もあってそれも良かった。「陽だまりの詩」ほのぼのした。

  • 乙一さんて、初めて読みました。短編が5つ入ってます。全部めっちゃ面白かった!「カザリとヨーコ」は一卵性の双子の姉妹が、一人は母に溺愛され、一人は疎まれ、虐待されて成長しているっていう、薄気味悪い設定の物語。最後の最後まで気味が悪くて恐ろしかった。「SEVEN ROOMS」は意味もわからず何もない四角い部屋に監禁された姉弟の話で、体の小さな弟は下水道代わりの溝をつたって、並んで存在している隣の部屋、更に隣の部屋へと移動する。そして7つの部屋が並んでいて、毎日順番にその部屋に入れられた人が殺されていくという超恐ろしい法則を突き止める。自分たちが殺されるのがいつなのかもわかる。他の部屋の人たちにも、その法則を伝える。事実を受け入れるしかない隣人は、手紙や、十字架のネックレスを弟に託す。別れ。生き残るために、姉が考えた賭け。恐ろしすぎる!
    表題作の「ZOO」も恐ろしくて気持ち悪かった!
    映画化された(?)「陽だまりの詩」だけは、少々切なく、美しい物語だったけど、やっぱりこれも自分が主人公の女性だったらと考えると気が遠くなりそうな、なんともグロテスクな話ではある。
    読みごたえありました。

  • 陽だまりの詩がダントツで好きです。
    ゾゾっとする他の作品ももちろん大好きなんですが、こんな優しい物語アリですか??と思って泣けました。

  • もう本当に衝撃的だった
    乙一さんの本を初めて読んだのがこの作品で、本当に天才だなと思った
    特にSEVEN ROOMSが衝撃的すぎて忘れられない。

  • なんだこれは。
    私が文庫を買ったとき、帯にそう書いてありましたが、まさしくその通りの本であり、決してそうじゃないとも言える本です。

    ホラー短編集です。ホラーって言葉で簡単にまとめたくないけども。
    ホラーって言われると、幽霊とかオバケとか、目に見えない怖さがあると思います。
    ですがこの短編集、目に見えるから怖い。見えなければ、知らなければ、こんなに怖くなかったのに。知ってしまったからこそ怖い。そんなホラー小説は私にとって初めてで、ものすごく印象に残る話ばかりです。

    ちょっとグロテスクな内容が多いので、そこだけは注意です。

  • 陽だまりの詩が好き

  • 陽だまりの詩だけで星5つ。

  • 作者に騙されっぱなしの作品です。悲しくなったり、笑ったり、グロすぎて顔を歪めたり…本当に心が踊らされます。

  • 初めて読んだときは、衝撃的だった。どす黒いホラーの中に、白乙一が紛れ込んでいるのが面白い。「SEVEN ROOMS」が凄い。

  • この本は短編集。「sevenrooms」という短編を高校時代に何かのアンソロジーで読んで、泣いて、ずっと記憶に残っていて。
    大人になってから検索してみたら「乙一」と言う人の短編だったとわかり、買ってみました。

    久しぶりに読み直してもやっぱり泣いた。びっくりだ。

    世にも奇妙な物語の「不思議系」「怖い系」みたいな話が好きなら絶対に気に要ると思うんだけれどどうでしょう。
    ちょっとグロイ描写もあるんだけれど、それ以上に読み終わってから「うぉ」ってなる話が多くて、読み終わっても何分か「(゚Д゚)」としてしまいます。何だったんだろうで終わるミステリーより、こういう「ほほう」って唸らされちゃうミステリーの方が好きです

  • 1 カザリとヨーコ
    2 SEVEN ROOMS
    3 SO-far そ・ふぁー
    4 陽だまりの詩
    5 ZOO

    言わずと知れた名作。もう何度目の読了か分からない。
    これぞ黒乙一

    2023/08/12

  • 乙一さんの中でも最高に好き。
    どの話も好き。
    初読の感動をもう味わえないのかと思うと寂しいけれど、それでも何度でも読めるのが嬉しい。
    何度目でも大満足する。

  • 読み返したくなるほど。

  • こんなんもうさー、好きっすよ

  • 乙一さんにハマるきっかけになった本でした。
    ZOOがいちばん面白かった。
    何度も読み返したくなるのは陽だまりの詞でした、文章表現の美しさに毎度息を漏らしてしまう、、

  • 5話の短編集。ザ・理不尽。この理不尽の前では「なぜ」や「どうして」は関係なくなってしまう。
    安心して読めるのは5話中1話だけ。

    この作品に初めて出会ったのは矢也晶久のコミカライズ版でした。真っ赤な表装のハードカバーは、本屋の漫画新刊コーナーでは異色を放っており手に取らずにはいられませんでした。
    内容は衝撃的でもう今でも忘れられません。
    やっと原作を読む事ができ感無量であり、何故もっと早く読まなかったのかと自分が不思議でなりません。

  • もっとこの人の作品よみたい
    この話すごい…今までで一番好きかもが毎話更新される
    ひだまりの詩も好きやけど、やっぱりseven roomsが衝撃

  • p.194
    "愛と死は別のものではなく同じものの表と裏だった。"

    全話良い。
    物悲しく不気味で先がない。

  • 学生時代に読んで以来、定期的に読んでます。
    内容は全部わかってるのにそれでもまた読みたくなる…。
    sevenroomを初めて読んだ時は、初めて周りの音が聞こえなくなるほどドキドキして熱中してしまいました。
    乙一さんの作品の中で1番好きです。

  • ラノベ?と思うほど読みやすくてびっくりした。短文ですらすら読み進めてしまって気づいたら読書が終わってた。ほんとに分類するのはむずかしい。このあとどうなったんだろうか、と先を考えさせられてしまう、これこそ本読みの醍醐味だなーと思った。もう一度読みたい。そして、誰かとどうだろうって語り合いたくなるお話。日常とかけ離れているようで、日常に潜む何かを訴えかけるような作品でした。乙一さんの作品は初めてだったので感銘を受けました。

  • 特にseven roomが面白かったです
    少し切なさが残りました

  • カザリとヨーコで衝撃を受けた。
    SEVEN ROOMSが特に面白かった。
    細かい設定が書かれていないのにどんどん本の世界に引き込まれていった。

  • 天才、乙一氏の短編集。特にSEVEN ROOMSがいい。圧倒的な描写力でのめり込み感がハンパない。読後にあの部屋の匂いまで感じていたことに驚く。匂いまで感じるほどの没入感でいえば帚木蓬生さんのヒトラーの防具に並ぶ。

    出来ることなら「乙一」としての作家活動をガンガンやってほしい。百瀬こっち向かしとる場合ちゃうて。

  • 久しぶりに読み返してみた。
    SEVEN ROOMSが展開の気になるいい作品。来るべき死からどうやって逃れるのかって考え、絶望の中から活路を見出す展開がいい。
    この作品のなかではやはり、陽だまりの詩が1番好きかも。
    詩と死が掛け合わせられていて死というものにすごくフォーカスが当てられている

  • 短編小説の最高傑作
    天才

  • このなかのお話しの『陽だまりの詩』がすごく好きでした。世界感もストーリーもとても美しかった。

    このあとすぐ陽だまりの詩のアニメ映画もみたんですが、読んでいてイメージしていた画像と映像がマッチしていてとても感動しました。CG作品はあまり好きではないけどこれはCGだからこそとてもいい作品になってるなと思いました。

    テイストの違った短編集なので怖いお話しが好きな人には『SEVEN ROOMS』がおすすめ。出来ればもう読み返したくないくらい怖かったです。

  • 乙一だーーー!!!すごい乙一でした
    最初の作品とか衝撃的すぎて、次のも映像されてるのが衝撃的すぎ。でも4作目の乙一感ね、大好きだ、、、
    長編以上に短編の方がグロテスクめだね、、、そこには驚いた、、、

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乙一の作品

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