生きてるうちに、さよならを (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 728
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462258

感想・レビュー・書評

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  • 感動ものかなと思ったけど、ところどころ驚かされた!一章ごと、書き方が変わるあたりが初めて小説?を書いてると思わせるあたりがうまい。生きているうちに、さよならを言わないと、本当に一生言えないで終わっちゃうこともあるんだな。

  • さて、表紙がすごく綺麗な海だったこの本。
    TSUTAYAでなんとなく手にとってみた。

    生前葬をやろうとした企業の社長さんがいたんだけど実は奥さんがガンに冒されてたってお話。
    で、実は感動系のお話かと思ったら…実は最後にミステリー!
    といい感じに裏切られたので満足♪

  • この小説は、主人公の社長が自分の人生を書き残そうとして、 パソコンに日記みたいに書いていくという形式。
    意外な結末だけれど、この社長の本音が描かれてるのかなって気がした。
    妻を大事に思う心と、妻が亡くなった時を思うと浮気相手とも別れられない。
    男の身勝手さと言ってしまえば、それまでだけれど、、
    きっと、、誰もが持っている弱さ、狡さなのかも。。
    妻が生きてるうちに「ありがとう」を言えなかったのは、、罰なのかも。。
    いや、それ以上の罰、、がラストなのかも。。

  • あらすじだけを見ていると、ラブストーリーものなのかなと思ったが、途中から話が急転。
    ラストの締め方はちょっと納得いかないが(ネタばれになるので詳細はかかないが)

  • 予想できない唐突の別れ、というのはたしかにあります。ふと気づけばあれっきり会ってないよな、と思い返したり、思い返すことすらない人はそれこそごまんといるはず。でも意識しませんでした。考えれば、それぞれに重要な出逢いだったのかもしれませんけどね。
    という人生訓のような物語かと思いきや。この展開は予想しませんでした。やはり人と人との繋がりはおろそかにしてはいけないものなのですね。

  • 2008-2-24

  • 人生は実は別れの連続で、「また今度」とまた会うことがあるつもりだったのに、実はそれが一生の別れだった。。。という出来事の連続である。若いときには、そういうことに気がつきもしないが、年をとると実感がわいてくる。
    内容はミステリー仕立てであるが、登場人物の造形が面白い。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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