鬼の棲む家 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462869

感想・レビュー・書評

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  • 吉村達也初読み。父本。なんともいえない感触。
    全員が全員良い人でもなく悪い人でもなく。
    だけど肩書きがしっかりしている。
    「被害者」「加害者」「警察」「弁護士」
    ここで気づいた。
    私がそれぞれの名前に先入観を持ちすぎているのだ。
    その違和感。被害者だからと言って可哀相でなく、加害者だからといって極悪でもない。
    弁護士だからって正義でもなく、さらには大衆の視点も介在する。
    なんか不思議な感触だったけど肩書きを外せば普通に納得できるのではないか。
    事件性な部分はとくにホラー?ミステリ?謎とき?
    普通でした。

  • お決まり?の「結婚したら不幸になるぞサスペンス」シリーズ。今回のテーマはDVでした。非常に現代社会に即したテーマだよなあ。なので怖さもより一層。一応超自然的なものは出てこない心理サスペンスなのだけれど。幽霊とか出てくるよりもかなり怖いです。押入れのメッセージなんて特に。
    心理的なじわじわ恐怖もさながら、事件の背景に潜んだ「真相」には驚きでした。まさかまさかの展開ですが、これもまた現実に話題になるような事象ですね。ぞっとすると同時に、このラストは哀切でした。でも希望もあるのかな。

  • 誰だって鬼になる可能性があるんだってことを知った。
    だけど、鬼もいつかやり直そうとすれば、心からの反省があれば
    いつか絶対にやり直せる。そう信じたいと思える作品でした。

  • ドラマでよくありそうな感じ。
    でも私は割りと好きです

  • 2時間もののドラマみたいだった。わりと好き。

  • ホラーミステリ。悲惨な事件のあった家に住んでいる新婚夫婦に起こった悲劇。妻が夫を殺す。夫のDVが原因か?それとも「家」に残る「鬼」の恨みか?徐々に明かされる「理由」そして驚愕の「原因」鬼 は いったい 誰だったのか?コワいのに読む手が止められない。

  • 夫のDVに悩む妻が夫殺しをしたところから話は始まるのだが
    真の鬼とは誰か……という話。

    最初の辺りで
    真の鬼を当ててしまっていたので
    おもしろくもなんともなかった。

  • 新婚まもなく幸せであるはずの家庭で起こった惨殺事件。
    妻が夫を殺害した裏には、その家に潜む鬼の存在があった。

    どんなに償いをしようとも、一度の過ちをなかったことにはできない。
    それどころか、その過ちは、気づかないうちに着実に根をはり、
    いつか芽を出すその日を、密やかに待ち構えている。
    そんな、目には見えないけれど確実に存在する鬼の正体とは。

  • 新妻がDVに耐え切れず夫を殺害し、妻の実家やその周辺の人物関係が壊れていく様を描いた作品。
    2時間ドラマっぽかった。

  • DVのダンナを殺した妻を中心とした家族のミステリー話。
    最初から犯人も分かっていて、特に謎もないのに引き込まれ、最後まで読んだ。
    最後の、お父さんへの言葉には泣いた。まさかあの行動にそんな意味が。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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