- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087466591
感想・レビュー・書評
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道尾作品を読む前にと、ゲット。この小説に渾沌を見た!と氏は言う。
読後、渾沌自体よく把握していない私だけど、異形の小説までは感じることが出来ました。
そして、氏の解説通り「読み手によって様々に貌を変える」、確かに!ラストの方のあのまぐわりまくっているところ。
獣姦的な?と、冷めた目で読み進みました。
読み足りないだけかもしれない。
あの緩やかにバランスを崩していく世界の中に、入り込むのが怖いというか。
「*」の雁首のところとか。あの昭和の空気。やだ。でも魅力的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「一流の作家が提供する文芸は、精神病の薬に似ている。」
(解説より)
道尾さんを作った一冊、ということで、興味を持って購入。
はい、確かに、不思議。まさに怪奇…
なのだけれど、その説明が、やはり不可解でリアリティはない。
なんだか、芥川龍之介の河童を思い出しました。
まぁ、最後は、好みか好みじゃない勝手ところかしら。
私は、最後の道尾さんの解説が良いなぁ、と思いました。
別に道尾さん大ファンってわけではないけれど、
道尾さんの作品が、ここに集約、、(全部がってわけじゃないけど)
されるのか、と何か納得させられてしまいます。
しかし、比較的ドキドキして、どうなるのかどうなるのか、、
と先を読みたくさせてくれました。
【2/15読了・初読・私の本】 -
帯に道尾秀介の名前があったので購入してみた。
太宰治の物語のように、作者=主人公なのか?と思わせる感じで、エッセイなのか小説なのかはっきりしないままストーリーが進む。そして気になって読み進める中に、巻き込まれた感じでハマっていた。好みではないが、気に入った。 -
正直、よくわからない。なんだこれは?
幻想小説?怪奇小説?
いったいどこに面白みを見つければよいのだろう。
道尾秀介の帯のせいで、こんなものを買ってしまった。金返せ。 -
この手のわけわからん本は大好きです。にこにこ。
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現実と妄想と創作と夢が入り混じったような不思議な読みごこち。
構成にもひねりがあって面白かった。
作者の他の作品も読んでみたいと思った。
書評で見つけた思いがけない拾い物だったなあ。 -
変わった感じで、一気読み。
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構成が良かった。
後半~ラストにかけて謎がぽろぽろほどけていく。
ラストはあっけないかな、とも思ったけど、まあまあ。
書き方はさすが技巧派というだけのことはあるなと思った。特に前半。
元の洋書と、盗作の原稿と、現実の3つの世界がうまく組み合わさってるあたりがとてもよかった。
都築道夫はじめてだったけど、多分ショートショートの方が面白いだろうなという印象!よみたーい -
長編怪奇小説の執筆依頼を受けた主人公(作家)が悩みながら書き進めて行く中で、昔の異常な記憶がネタになるのではと彷徨う中で、三十年前に病死したはずの従姉そっくりの女を見かける。ここからまさに怪奇と呼ぶにふさわしいストーリーが始まる。
結末の真相みたいなものは、ちょっと陳腐に感じたけど、それを打ち消すだけの世界観がある。かなり好きだ。