マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 210
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466867

感想・レビュー・書評

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  • サチおばあちゃんが若いときの冒険活劇(?)。

    こうした昔の堀田家の様子が描かれることで
    現在の堀田家やそのメンバーにも厚みが出てくる。

    十郎の口調が我南人に受け継がれるのは
    なんだか少し感動。
    十郎の口調は悲しい理由で作られたものに対して、
    我南人の口調は十郎を慕った故の温かな理由からくるものだから。

  • 東京バンドワゴンの番外編。
    本編では語り役だったサチさんのお話。
    堀田家の家柄やサチさんの意外な出自、戦後の復興も背景にあって、読みながら、何気ない幸せのありがたさをしみじみ感じた。
    つまるところ、LOVEなんだよねぇ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「サチさんのお話。」
      早く読まねば!(「スタンド・バイ・ミー 」まで読んで止まっている)
      4月には8作目「フロム・ミー・トゥ・ユー」が、出る...
      「サチさんのお話。」
      早く読まねば!(「スタンド・バイ・ミー 」まで読んで止まっている)
      4月には8作目「フロム・ミー・トゥ・ユー」が、出るらしいし。
      2013/03/06
    • sao3さん
      >nyancomaruさん
      サチさんの昔話がメインで面白かったですよ。
      新刊も出るんですね。情報ありがとうございます。
      >nyancomaruさん
      サチさんの昔話がメインで面白かったですよ。
      新刊も出るんですね。情報ありがとうございます。
      2013/03/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「サチさんの昔話がメインで」
      と聞いて嬉しくなって、文庫「シー・ラブズ・ユー」と「オール・マイ・ラビング」を購入しました。「オブ・ラ・ディ ...
      「サチさんの昔話がメインで」
      と聞いて嬉しくなって、文庫「シー・ラブズ・ユー」と「オール・マイ・ラビング」を購入しました。「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」の文庫が出たら即買おうかな、、、
      2013/04/08
  •  いつものパターンではなく、長編スピンオフ作品。戦後間も無くの混乱期の、サチと勘一の馴れ初め話。下町の庶民的な物語イメージが強いので、今作はスケールが大きすぎて違和感が拭えないからか、波に乗れないまま読了した。再読でもイメージは変わらず残念だが、魅力的なキャラや根底に流れるLOVEは変わらず健在。勘一のキングス・イングリッシュギャップに少し戸惑った。勘一は何でも出来すぎてサチじゃなくても惚れてしまうほどカッコいい。

  • バンドワゴンらしからぬ重大な事件かと思いきや、最終的には‥な一冊。堀田家の異常っぷりはここにあり。
    個人的にはブアイソーさんの正体にニヤリとした。

  • 1作目から通して読んできましたが、本作は最高傑作です!
    作中で重要人物として白州次郎氏が登場されたことも、非常に嬉しかったです。
    私が尊敬する人物ということもあり。

    本作だけ読んでも、とても楽しめるお話でした。

  • サチさんがまさかのご令嬢だったとは。勘一もオトコマエで二人の若かりし頃、いえ、皆の若かりし頃を読めて幸せでした。波乱万丈な中にあっても堀田家のお節介は脈々と受け継がれていたんだなぁ。だからこそ集まるべき所に人は集まるのかな。我南人の喋り方のクセの理由も分かり、爽快に駆け抜けた戦後、からの今の東京バンドワゴン。とても面白かったです。そうと分かればサチさんには生きて語り部となっていて欲しかったかな・・・半分生きておられるようなものですが笑

  • 番外編。みんなの心意気と優しさ、強さに心温まり涙しました。

  • 相変わらず読みやすい!

    サチおばーちゃんの過去が丸わかりの番外編!
    こんな過去があって今こうなのね!!!!っていう。

    人の死なないミステリのことを、日常ミステリーと呼ぶらしいが、まさにこの本はそんな本。

    謎解きを家族みんなでやろーってな家族物語。キャラ立ちも半端ではないし、鬼滅の刃見たあとでも全然読めちゃう、キャラの立ち方。笑笑

    あのくらいキャラ立ちすごいです。

    小説で喋り言葉にインパクトつけてきたりするからね。笑笑

    ホント読んでで、頭の中でその人が浮かびあがっちゃうよね。謎解き自体は毎回。ギリギリだよね。その方法。っていう、あまりスッキリ解決ってより、無理やりねじ曲げてめでたしめでたしな感じは毎度あるけど、それはそれでいいのかなーと、思える本です。笑笑

  • 東京バンドワゴンの番外編。勘一さんとサチさんの出会いの話。
    登場人物みんなやさしくてあたたかくて愛が溢れていて読んでいて心がほわっとやさしくあたたかくなる。
    どうすればこの人たちのように、やさしくあたたかく愛溢れる人になれるのだろうか、わたしもこの人たちのようなやさしさ、あたたかさ、思いやり、愛を持ち、それを周りに放てるような人でありたいと思った。

    これはサチさん、勘一さんに惚れちゃうよなー。
    勘一さんを見る目が変わりそう。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第4弾!!
    読み始めてすぐの「登場人物」のページを見て、番外編だと気付いた。
    1巻から3巻までの堀田家が大好きだったから、サチさんと勘一さんが若かった頃の話はどんなだろうと思って読み進めていたが、とても良かった。
    5巻目から読むとき、今まで読んでいたのとまた違った感覚で読めそう。
    1〜3巻までを再読したくなった(o^^o)

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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