- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087468809
感想・レビュー・書評
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2012-9-21
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「建物」をモチーフとした短編が4つ、どれも三崎ワールドでした。面白かったです。
ハヤカワ・トータルプランニングシリーズ(?)の「図書館」が好きなのですが、他の作品も仄かに寂しくて好きです。
「図書館」の野生も見たいし、「廃墟建築士」のつくる「連鎖廃墟」も見たい。
これから図書館に行く度に、大量の本を引き連れて空を回遊していた「本を統べる者」のことを考えそうです。
高橋源一郎さんの解説も面白かったです。「 」に置き換えるのは興味深かったです。確かに意味が通ります。 -
短編集。
「廃墟建築士」感想
廃墟とは、人の不完全さを許容し、欠落を充たしてくれる、精神的な面で都市機能を補完する建築物
一定の規格が設けられ、その上で認可されるものに偽造はつきものだ。
耐震性を偽造した建築が前に話題になったけれど、新たに作り上げられるものだけが偽造の対象ではない。
ずっと以前に、遺跡発掘の偽造とかもあったような…。
ルールがあれば必ずそれを破る人間があらわれる。
まるであらかじめ決められたお約束のようなものなのだろう。 -
2
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なんだか不思議な短編集。
「廃墟建築士」と「七階闘争」は好き。
発想が実に面白い。です。 -
中高生っぽいアイデアを軸に、それらしい語句を使って体裁を整えているといった印象。表題作はそこそこ良いと思ったが。全体的にまあ面白くないこと。
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期待した通りの三崎亜記ワールド。
『図書館』はバスジャックの中のお話の続きになっています。この話の長編が読みたい。