おいしいコーヒーのいれ方 (4) 雪の降る音 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475081

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった

  • かれんと中沢の務める高校で文化祭がおこなわれ、勝利はライヴァルの中沢に対する嫉妬に苦しめられます。そんな彼は、りつ子が勝利への想いをかれんに告げたために、かれんがひそかに苦しんでいたことにも気づかず、二人の関係にすこしずつ齟齬が芽生えはじめます。

    これまであまり進展が見られないまま、大きな波風もなく展開してきた勝利とかれんの恋でしたが、中沢とりつ子の二人が積極的に動くことで、若干ながらシヴィアな展開も見られるようになってきました。

  • 図書館

  • 読みやすい。人から勧めてもらったシリーズ。

  • 話の途中で出てくる洋楽ナンバーがすごくオシャレだ。
    2017年の今となっては、流行りの文体とは言えない表現だが、それが逆にタイムスリップしたみたいでおもしろい。

  • はじめ、ベタベタな少女漫画風だったけど、1-4ともなると大人の恋愛になってきましたかね。
    この二人の今後をもっとみていきたいという思いが強くなる第4巻でございました。

  • 良かったー!表情がわかるかのような文、簡潔でもどかしさの醍醐味を味わえた!
    わかる、わかる!ショーリの気持ちわかる自分。
    飽きがない

  • 福岡編と高校文化祭・スキー編。両編では雰囲気はガラッと違うが、それを生むのは嫉妬。醜くもある一方、明日に向かって前進するエネルギーともなる。今回は飼い馴らせない嫉妬の感情が二人、特にショーリを覆い尽くす。嫉妬すること、それを見られること、特に恋する人に見られることの恥辱に苛まれるところは痛々しくて見ていられなかった。

  • 2016.8.26読了。

  • 2012.9.24

  • 勝利の親父が再婚、しかも相手ら身ごもってて18歳近くも年下の弟ができる!?
    というところから第四弾が始まる。
    途中の、フレーズが心に残ったというか自分も頑張ろうと思った。

    **************
    なぜなら人は自分よりすべての点で劣る者に恋をし続けることはできないからだ。
    「私、ショーリがいないと何も出来ないような人間にはなりたくないの。もちろんショーリにも私を守る事しか頭にないような人になって欲しくないの。2人のうちどちらか片方でも、自分ひとりで立っていられないような人間だったらそんなの恋愛じゃないでしょ?弱い人が気持ちいいからって麻薬に頼るのと同じでただの甘えになっちゃうでしょ?成長するどころかどんどんダメになっていっちゃうでしょ?」

    ---------------
    2023/8/11 2回目読了
    1回目と同様に上のフレーズ、やはり良いなと思いました。あとがきにもあるように、欠点を補い合うだけじゃなくて、長所も伸ばし合える関係がいいな、と思いました。

  • 「彼女の目を自分のほうに向かせておきたければ、僕はそれに値するだけのものをどんどん身につけていかなければならない・・・なぜなら、人は自分よりすべての点で劣る者に恋をし続けることはできないから」
    その通りだと思う。

  • かれん「二人のうちどちらか片方でも、自分一人で立っていられないような人間だったら、そんなの、恋愛じゃないでしょ?」

  • この巻では、結構いろいろと動いたかな?
    お父さんの意外な再婚、星野との関係、何より今までショーリに頼りっぱなしだったかれんが自立しようとしたことでしょうか(24歳でやっとという感も否めません)。
    大人びているショーリも、子供っぽい嫉妬をして19歳らしい側面を見せるのも良かった。
    かれんは無自覚で軽率だからショーリの怒りも判る気もするけど。

  • 今回は波乱の巻でしたが、すごく良かったです。
    心にしみるいい言葉がたくさんありました。とても温かくなるし、よく理解できました。
    次も楽しみです。

  • ゆっくりとストーリーが展開していく。

  • 勝利父にビックリ。
    りつ子はやっと気持ちを伝えたかぁ...
    言えない事情はわかるけど言ってしまえばいいのでは?と思ってしまう。
    まぁ若い子向けだからこういう一進一退がドキドキさせるんだろうな。

  •  ちょっと間があきましたが、第4巻です。この村山由佳さんの「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズは、とても安心して読んでいられるので好きです。恋にありがちな心の浮き沈み、揺れはもちろんあるのですが、恋人が去っていってしまったり、突然死んでしまったりするような展開はないので、それだけでも読者としては気が楽です。もちろん、主人公の勝利の立場なら、そういうわけにもいかないでしょうが…。

     ところで、p.178 かれんの「うそつき」という台詞は、どういう意味なのでしょう。勝利の解釈で正解なのでしょうか。その後の流れからすると、どうも腑に落ちません。

  • この巻では少し周囲に変化があり、次のステージに移った感じでした。

    大学生になり、父親にも変化があり、どうなっていくのかなーと思います。
    著者の作品はバッドエンドが多いので、
    この作品では是非ともハッピーエンドにして欲しいです。

  • 浪人時代に友人に勧められた本。
    まぁ、若い人はこう言うのが好きなのねって感じ。
    個人的にお勧めする本ではない。

    尚、きっと面白くなるだろうと一通り読んでみたけれど、最終巻まで読んでも個人的にはアウトでした。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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