ベルサイユのばら 3 (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (1994年12月1日発売)
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087482225

感想・レビュー・書評

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  • 母となったアントワネット。母とは強いものですね…
    これまで、物事の意味合いをしっかり考えずにしてきた事で、取り返せない状況に追い込まれていく。
    革命の足音が聞こえてくる中、1人の人間として、苦しみ成長していくオスカル。同時に、男としての自分と女としての自分の間で苦しんでいく。
    さらに、オスカルを近くで見つめ続けるアンドレの苦悩。
    物語も中盤を過ぎ、盛り上がってきている。

  •  ①オスカルは、近衛隊を離れ、平民・貧乏貴族の属する衛兵隊へ。女であることを否応なしに思い知らされる描写が彼方此方に描かれる。アンドレとの契りへの絶妙な伏線だ。
     ②一方、恋しいフェルゼンとは永遠の別離。アントワネットを愛する人を愛せないのは当然だが、それは男として振舞うことを家のために強いられてきた帰結である。
     ところが、これを強要してきた父の豹変。子を産む機械の如き扱いは父権的社会による女性の圧殺そのものだが、愛を捨てたオスカルの狂犬とも見紛うばかりの反発と抵抗を招くのは当然である。
     明確に描かれないが、ここが後のオスカルの行動を決定づけた印象が強い。
     ③また、受け入れて貰えない愛に懊悩するのはアンドレだが、もう一人、眩しい女性に身を竦ませるのがルイ16世。なんとも絶妙な立ち居地と塩梅である。

     このように、キャラクターらの愛憎とそのすれ違いを描きつつ、歴史の大きな流れは、民衆の王室への憤怒のマグマは正に爆発せんと。

  • わたしの
    知っている
    唇は…
    わたしの
    知っている
    唇は……

  • 黒騎士から、王室の財政難まで。
    国民の生活をしらいない貴族には同情しがたいとこをがある。

    オスカルは女性としての幸せを感じてほしい。
    アンドレは光を失わないでいてほしい。

  • 備忘メモ。
    ■オスカルの苦しみ
    ・黒い騎士をとらえたオスカル。アンドレは片目を負傷。黒い騎士はベルナール、かつて母を失ったロザリーを助けた新聞記者。ベルナールとロザリー結婚。
    ・フェルゼン、オスカルの自分への想いに気付き、長年の友情もここで終わりと切ない別れ。
    ・アンドレ、オスカルに告白。
    ・オスカル、近衛連隊を除隊、柄の悪い部隊の隊長に、希望して就任。女の下になんかつけねーよという部下たちからの洗礼を受けるが、権力で押さえつけることはしたくないのでぶつかって応じるオスカル。ボディガード役でアンドレもそっちの隊に異動。
    ・マリーの第二王子シャルルはフェルゼンの子なんじゃないのという噂。ルイ16世にそういう中傷の手紙が届く。

  • 一人一人のキャラクターに惹かれる

  • アンドレ「片目くらいいつでもおまえおためにくれてやるさオスカル」。オスカル「子を思う親の心に貴族も平民もない!!」。オスカル「さらばフェルゼン。わが青春の夢 燦爛として胸にみちたあわき思い。さらばさらばわが遠き日々!!」。オスカル「だが力でおまえたちをおさえつけることになんの意味がある!?お前たちの心まで服従させることはできないのだ。心は自由だからだ!」。三部会開催へともりあがる平民たち。そして離反して行く貴族たち。

  • 201406購入

  • ルイ・ジョセフが賢い子なのが余計に辛いな…

  • それぞれの愛が歴史のうねりに巻き込まれて
    深く深く進行する。オスカルはかっこいいです

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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