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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087496383
感想・レビュー・書評
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『美しく、悲しく、暖かい』
椎名誠の私小説世界は一時、
黄金の輝きを見せたと思う。
センチメンタルではあるが、弱くはない。
虚構ではあるが、嘘ではない。
1枚ずつ丁寧に収められた家族のアルバムを眺めるように、
そこには切なく、愛おしい時間が流れる。
特にこの本で描かれた東北の医者宅での
夕餉はしみじみと美しく、悲しく、暖かい。
個人的には椎名誠私小説のベスト。
もうすぐ35歳を迎える今、また読み返してみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近はめっきり読まなくなったけれども、この人のこういう切ない私小説が好きでした。