菜の花物語 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496383

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  • 『美しく、悲しく、暖かい』


    椎名誠の私小説世界は一時、
    黄金の輝きを見せたと思う。

    センチメンタルではあるが、弱くはない。
    虚構ではあるが、嘘ではない。

    1枚ずつ丁寧に収められた家族のアルバムを眺めるように、
    そこには切なく、愛おしい時間が流れる。

    特にこの本で描かれた東北の医者宅での
    夕餉はしみじみと美しく、悲しく、暖かい。

    個人的には椎名誠私小説のベスト。

    もうすぐ35歳を迎える今、また読み返してみたい。

  • 最近はめっきり読まなくなったけれども、この人のこういう切ない私小説が好きでした。

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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