- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087711240
作品紹介・あらすじ
「やってみなはれ」の精神で、日本初の本格国産売りスキー造りに命を捧げた鳥井信治郎。明治大正昭和を駆け抜け、日本の洋酒文化を切り開いた。仕事と人生の意義を問いかける、伊集院静、渾身の一作。日本経済新聞人気連載を書籍化。
感想・レビュー・書評
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仕事との向き合い方、周りの人への思いやりなど、普段の自分の姿勢をさらに大きな器とさせる学びの要素がとても多くて、本当に読んでよかったと思う本でした。
経営の哲学である「三方良し」(売り手よし、買い手よし、世間よし)の考え、
奉公人たちを家族のように思いやる姿勢、
いいことをしても、自分が一番苦労したとしてもそれをわざわざ言わない陰徳の積み方、
各地の神社仏閣への参拝を忘れず、神様との対話をする姿、
直感だけでなく情報収集や人との繋がりを大切にした先見の明のあり方、
日本一、世界一を目指す探究心とゼロから生み出し逆境にも負けない芯の強さ、
など、少しでも取り入れたいと思う素晴らしい人柄でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サントリーに愛着が湧いてしまう…。
竹鶴政孝(マッサン)についても知りたくなる。 -
面白かったです。ビールもウィスキーもほとんど飲まないけれど、サントリーの商品は知っている人がたくさんいることが本当にすごいと思いました。大地震や戦争など、歴史的事実として知ってることだけれど、色々なことに鳥井どうやって対処していくのかわくわくしたり心配したりして読み進めました。
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サントリー創業者鳥井信治郎氏を主役とした一本の長編映画を見ているようでした。
時代も違うので当時と状況が異なるところは多いですが、物を売ることと文化を創造するのとの違いや陰徳の在り方等時代に関わらず大切なことをたくさん気づかせてくれる本です。
志を持って生きることに憧れている方、背中を押してもらいたい方に是非おすすめしたいです(^^) -
サントリーは、儲けだけでなく、文化活動も盛んにやっている、稀な企業だと思う。創立者の品格が滲み出ている。ニッカとの繋がりも面白い。
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同族会社で争いなく順調に受け継がれてるのはすごい。
マッサンの影響で堤真一を思い浮かべながら読んだ。 -
サントリーってこういう歴史のある会社なんだと感じられる。憧れるほどの拘りと現場で最高のものを世の中に出すこの執念を持ち、新商品を陣頭で作り、社員教育に力を入れた経営者の話。ワンマンでなんて清々しい生き方を貫かれた人だろう…
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ずっと読みたくてやっと読めました。鳥井信治郎さんの心の大きさ 深さ 温かさに満たされました。別本でサントリーと言う会社のユニークさは若干掴んでおりましたが、その源泉がここにあるのだと合点がいきました。人の豊かさってこう言うことなんですね。
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付箋続き
・使用人を雇うということは商いにとって、大きなこと
・人を使おうと思うたらあかん。働いてもらうんや。
・ほんまもんの働き手は、こころがまえがいっとう肝心。
・「忠勇征露丸」ロシアを征す
・人が休んどる時に懸命にやれるかやれんかが商いの分かれ道
・お天道さんがあるうちは、時間を無駄にしたらあかん。
・土地の売り買いでの商いを禁じることを社是に入れるように言いつけた。
・富士山のように裾野の広い人にならんとあかしません
・梅田の地下街に「サントリーバー」の一号店が誕生した
・家族への支援をして貰った後、まるで悪いことをした人のように走って消えて行った信治郎の「陰徳ぶり」
・山崎の原酒は、大将の血と汗ででけたもんだす
・朝日麦酒がニッカの株六〇パーセントを取得し、ニッカの応援をはじめた
サントリーは上場会社ではないのか… -
Amazon 購入サントリーの創業者鳥居信治郎の伝記小説「琥珀」はウイスキーのことだと思ったら「ビール」だったとは!サントリーが代々創業者一族経営なのに順調に伸びている秘密ももう少し描かれていれば現在、初めて一族以外の社長を迎えたサントリーのこれからも、小説を読んだ後は楽しみである