教室に並んだ背表紙

著者 :
  • 集英社
3.85
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本棚登録 : 2512
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716948

感想・レビュー・書評

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  • 中学生が主人公の本。短編だけれど全部つながっている。

  • 中学生の女の子たちの、一種の諦めと不安を細やかに描いたオムニバス。どの話にもしおり先生という司書さんが出てくるのだけど、このしおり先生が素敵。なんで本を読むのか、ということを、女の子たちの気持ちに寄り添いながら教えてくれる。全部で6編のお話が収録されているが、最後の表題作の話の伏線が、それまでの5編に張られていて、その構成が素晴らしい。
    中学生の時に、この本を読みたかった!

  • 中学生の悩みに寄り添う、図書館を中心とした短編集。本が好きなので、本のよさが伝わるお話なら読みたいと手にしたけれど、読む前の自分に訊かれたら、読まなくていいよと答える。
    落としどころを最初に決めて、そこに向けて書いていった感じがして、つくりものめいていて読み進めるのがしんどかった。
    中学生の多感な頃に読んでいたら、私がここにいる!と共感の嵐だったかもしれないけれど、アラフィフのおばさんには無理だった。
    星野さんの章もあったとしたら、違ったかもしれない。

  • 学生生活の人間関係が描かれている作品。
    こんな司書の先生がいたら、学校生活で悩んだときにもそっと支えてもらえそう。実際に味方になってくれる大人に出会うのは難しそうなので、子どもが中学生になる頃にそっと本棚に忍ばせておこうと思う。

    今時の言葉遣いもあり、今中学生や高校生の子達にも読みやすそう。

  • 残酷な青春の描写に胸が締め付けられる思いでした。しかし最後にはすっと光が差し込むような感じ。とても良かったです。
    最後に明かされる「仕掛け」もお見事!

  • 少女たちの声が他人事とは思えず、ずっと感情が揺さぶられていました。本との出会い、図書室という居場所がどれだけの救いになるかについて考えました。本がある人生でよかったと心から思います。

  • しおり先生みたいな司書さんがいたら図書室に通うのがますます楽しくなりそうでいいなあと思いながら読みました。
    漫画でも雑誌でも、本を開いていれば読書だよってさらっと言ってくれるところが素敵だなあ…。
    途中時系列が分からなくなって少し混乱していましたがなるほどそういうことか…!と最後に理解出来て楽しかったです。

  • 4.2
    →相沢さんの作品はこれで2冊目なのですが、どちらも中学生が実際に抱えていそうな悩みや問題が描かれていて、すごく読みやすかったです。
    短編集で、登場人物は同じでも視点が変わっていくことによって、毎回違った見方が出来ました。
    言葉遣いも現代のものが多く使われていて、小説として新鮮でした!

  • 2021/12/8読了
    #相沢沙呼作品

    連続短編集。
    図書館で繋がる学生の物語。
    艶っぽい作品が多い著者だが
    学生の淡い心の表現も良い。
    ココロ・ファインダの図書館版
    みたいな感じでした。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50228009
    選りすぐりの小説を集めて、ここに『歌合戦』ならぬ『本合戦』を
    図書館寝屋川本館1階フロアにて開催します!

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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